国会は8日、旅客船セウォル号惨事を巡る遺族らの国会議事堂本館前の座り込み会場を撤去した。遺族らが、7月12日、「せウォル号特別法の制定と法案議論の過程に参加する『3者協議体』を立ち上げてほしい」と要求して座り込みを開始してから119日ぶりのことだ。
朴亨逷(バク・ヒョンジュン)国会事務総長は9日、「セウォル号特別法が7日、国会本会議で可決されたものの、(遺族らの座り込み会場は)自主的に撤去されなかった」とし、「遺族らが撤退した8日午前6時ごろ、座り込み会場を片付けた」と明らかにした。
事務所は、「これ以上、違法な状況を放置するわけにもいかず、天気などのため、屋外での座り込みを続けるのは遺族の健康や安全に大きな支障を招きかねないと判断した」と説明した。
遺族側は、国会の一方的な撤去通知に反発している。セウォル号家族対策委員会の法律代理人のバク・ジュミン弁護士は、東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「9日、遺族の定期総会で撤退を決めるつもりだったが、国会事務所が1日を待てず、撤去の通知をしてきた」とし、「特に寒くなった天気や遺族の健康を懸念して、撤去を強行するという説明は、納得しがたい」と話した。