「韓国銀行の基準金利、ゼロに近いレベルに」 在米韓国人学者が攻撃的な利下げを提言

米カリフォルニア州立大学のソン・ソンウォン碩座教授（写真）は２日、「韓国経済も低成長時代に差し掛かっている」とし、「これを突破するためには、政府が財政赤字に耐える攻撃的な政策を展開すべきであり、韓国銀行も事実上、ゼロ金利に近いレベルに、金利を攻撃的に引き下げるべきだ」と語った。

米大統領経済諮問会議の首席研究員とウェルズファーゴ銀行首席副頭取を務めたソン教授は同日、ニューヨークマンハッタンのとある飲食店で、ニューヨーク特派員らと懇談会を開き、「全ての経済政策は、費用（ｃｏｓｔ）と便益（ｂｅｎｅｆｉｔ）とを計算しなければならないが、このような攻撃的政策は、便益の方が一段と大きい」と強調した。また、韓国は、赤字財政を展開するだけの十分な余裕があると説明した。

為替問題に関しても、「グローバル大手企業はあまり気にならない。むしろ、韓国の輸出のほうが低迷すれば、最も打撃を受けるのは、関連中小企業だ」とし、「そのような中小企業各社のために、ドルだけでなく円や人民元の為替問題にも気を使うべきだ」と話した。

ソン教授は、「朴槿恵（パク・クンへ）政府が最もうまくやっている一石二鳥の経済政策は、規制改革だ」とし、「規制改革に踏み切れば、金をつぎ込まなくても経済成長を遂げ、そうすれば、税収が増え、結局、財政的余力まで生まれる」と語った。さらに、「規制価格を通じた確実な効果を、企業や国民に示すべきだ」と強調した。