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オバマ大統領、「IS撲滅…シリア内の拠点も空爆」

オバマ大統領、「IS撲滅…シリア内の拠点も空爆」

Posted September. 12, 2014 09:34,   

バラク・オバマ米大統領は10日(現地時間)、イスラム・スンニ派武装勢力「イスラム国(IS)」のシリア拠点への空爆を決定した。

オバマ大統領は9.11テロの13周年を翌日に控えた同日午後9時、ホワイトハウスで国民向けの演説を行い、「ISILはどこにいようと、撃退させ、シリアへの空爆には二の足を踏まない」と明らかにした。オバマ大統領はISをISILと呼んだ。これは先月8日、イラク内のISへの空爆に踏み切ってから33日後に下した決定だ。ISは、これまで抑留していた米国人記者2人を、相次いで刃物で殺害するなど、米軍の空爆に激しく抵抗してきた。

オバマ大統領は、「我々の目的は、ISILを撲滅し、究極的には破壊することだ」とし、「米国に脅威を加えれれば、どこにも安全な避難先などないことを思い知らされることになるだろう」と述べた。氏はそのため、△ISへの体系的空爆、△イラクやシリア内部勢力への支援、△テロ防止能力の強化、△人道的救援努力の強化の4大原則を示した。

オバマ大統領は、ISへの空襲と関連し、「広範囲な同盟やパートナーらが参加するだろう」とし、国際連合軍レベルの空爆を行うことを強調した。ホワイトハウスはこれまで、37ヶ国やアラブ連盟など、国際機関が支持の意思を伝えてきたと明らかにした。

オバマ大統領は一時、追い出しを試みたシリアのアサド政権ではなく、内部の反軍を支援し、ISを撃退するという方針をはっきりした。彼は、「国民をテロの対象にしたアサド政権は信頼が置けない。シリアの穏健な反軍を訓練させ、支援できる追加権限や資源を承認するよう、議会に改めて要請する」と述べた。

米国では今回の空爆拡大で、11年12月にイラクから撤退した後、再び、中東に深く介入するのではないかという見方が出ている。これと関連し、オバマ大統領は、「今回の事案は、イラク戦争やアフガン戦争とは異なるものであり、地上軍の派兵などない」と繰り返して確認した。