今年上半期(1〜6月)の世界輸入の伸び率が小幅な回復に止まったことが、調査の結果分かった。
韓国貿易協会傘下の国際貿易研究院は、世界貿易機関(WTO)の統計を引用した「2014年上半期の世界主要国の貿易動向」と題した報告書で、今年上半期の主要71ヵ国の輸入規模は、計8兆7260億ドルと、昨年同期より2.1%伸びたと、31日明らかにした。昨年上半期の輸入の伸び率(マイナス0.1%)よりは高いが、グローバル経済危機後、この5年間(10〜14年)の上半期の伸び率(10.1%)には大幅に及ばない数値だ。
国際貿易研究院のカン・ネヨン研究院は、「今年、世界輸入規模は当初の期待とは違って伸びておらず、短期的な韓国輸出環境の改善を期待するのは難しいのが現状だ」とし、「為替相場の安定やコスト削減など、輸出価格の競争力を引き上げ、新規市場を開拓するなどの努力が必要だ」と話した。
世界貿易が緩やかな回復振りを見せている中、今年上半期基準の韓国の輸出額と輸入額とを合計した貿易規模は、計5464億ドルと、世界8位に立った。輸出額は、昨年同期より2.5%増の2833億ドル、輸入額は2.6%増の2631億ドルだった。貿易規模のトップは中国(2兆209億ドル)、2位は米国(1兆9808億ドル)だった。
グローバル経済危機後、輸出景気の回復振りも、国別に異なった。今年上半期の中国や韓国、米国の輸出額は、08年に比べそれぞれ59.2%、32.4%、22.9%伸びており、早い回復振りを見せた。一方、ドイツやイタリア、フランス、日本の輸出額は、08年より減少した。






