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中国企業団の移動は3時間、現場視察は1時間

中国企業団の移動は3時間、現場視察は1時間

Posted July. 05, 2014 03:21,   

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中国の習近平国家主席の訪韓に合わせて韓国を訪問した中国企業家50人あまりが3日午後、慶畿道(キョンギド)を訪問した。中国商務部が、KOTRAに、慶畿道内に投資に値する現場訪問を紹介してほしいと要請し、そのため、慶畿道道庁が組んだスケジュールだった。

中国企業団は午後1時ごろ、ソウル瑞草区獻陵路(ソチョグ・ホンルンロ)のKOTRAから出発し、慶畿高陽市(コヤンシ)のキンテックスや韓流ワールド、坡州市(パジュシ)のトンイルドンサン(統一の里山)の3ヶ所を訪問し、午後6時まで、ソウルに戻らなければならなかった。5時間で往復が120キロもある動線だった。結局、中国企業団の現場視察は、「中途半端」な形で行われた。

それぞれの行事は、力を入れて準備がなされた。しかし、時間が無かった。慶畿道が、キンテックスで行った投資説明会で、中国企業団は発表だけを聞き、急いでその場を離れなければならなかった。会場のいたるところに、慶畿道内の投資現場についての中国語の掲示物があったが、それを見て回るだけの時間も、人もいなかった。韓国企業家らと交流できる時間がなく、お互いに名刺だけをやり取りするのに追われた。

トンイルドンサンで、現場説明を担当した発表者が、短い紹介と共に、「詳しい内容は、パンフレットを参考してほしい」と述べるほどだった。ここで45分間滞在する予定だったが、スケジュールの遅れで、中国企業団が実際に滞在した時間は、10分ぐらいだった。質問の時間は、今回の行事ではどこにも無かった。投資説明会(1時間)、現場視察(1時間)より、道路上で過ごさなければならない時間(3時間)のほうが、もっと長かった。

無理な日程のため、中国企業団の表情には、時間が経つほど、疲れた気配が濃くなった。1人の企業家は、頭痛のため、バスから降りなかった。

慶畿道と支援を引き受けたKOTRAとの食い違いも問題だった。慶畿道庁は、当初通知を受けた通り、中国不動産会社の関係者らの訪問を予想し、行事を準備した。しかし、中国企業家の中には、不動産会社の関係者は多くなかった。出発直前に、20数人の企業家が日程をキャンセルしたものの、慶畿道とKOTRAとの歩調が合わず、それを知らなかったのだ。

退社時間と重なる時間帯に、無理な日程を強行した慶畿道や、その間でこれをきちんと調整できなかったKOTRA共に、残念な下りだ。「貴重なお客さんたち」に、過度に多くのものを見せようとして、かえって、どれ一つきちんとアピールできなかったような気がして、残念さが残る。