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[社説]代理謝罪の金寛鎮長官、GOP事件の究明もあいまい

[社説]代理謝罪の金寛鎮長官、GOP事件の究明もあいまい

Posted June. 28, 2014 04:45,   

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金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官が27日、東部戦線の一般前哨(GOP)で発生した銃乱射事件のことで、国民に謝罪する声明を発表した。5人の兵士が亡くなり、7人が負傷した事件から6日が経過した謝罪だ。金長官は550字の短い謝罪文すら直接読まず、白承周(ペク・スンジュ)次官が代読した。最前方で発生した惨事に対する責任を痛感しているとは思えない。

今回の謝罪は、25日に金長官が国会で「兵長が事件を起こした背景には、軍の集団いじめがある」と言ったことに対して遺族が反発したため、これを静めるために出された。金長官は、「集団いじめが事件の動機だという誤解を生み、遺族の心を傷つけた」と謝罪したが、わずか一日で発言を翻したため、どちらが真実なのか混乱する。

国防部と軍は、銃乱射を収拾する過程でも対応が不十分だった。事件を起こしたイム兵長が逃走した2時間後に、最高水準の軍警合同非常態勢「珍島(チンド)犬1」を発令した。死者と負傷者への応急措置も適切でなかった。イム兵長を病院に搬送する際、偽の患者を使って取材陣をかわそうとした経緯についても何度も発言を変えた。

軍はイム兵長が取り押さえられる直前に書いたメモの公開をめぐってもあいまいだ。金長官は国会で、「遺族が公開してほしくないと要請した」と言ったが、遺族はそのような要請はしていないと明らかにした。イム兵長が自分を「虫」、「石をぶつけられたカエル」と表現したことなど、犯行の動機と関連があるメモの一部が報道された。にもかかわらず、国防部は事件発生から一週間が経っても銃乱射の理由について口を閉ざし、長官が一日で発言を覆した。

2ヵ月前に起こったGOP小隊長の虚偽報告や職務解任、部隊綱紀の緩みや軍人員の配置などの構造的問題も深刻だ。金長官は、3年前に4人が亡くなった海兵隊銃乱射事件の時も再発防止を誓ったが、口先だけの言葉だった。今回の事件も口先だけの謝罪と再発防止に終わるなら、安全保障のコントロールタワーである国家安保室長として国民から信頼されない。