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経験・技術・戦術が欠けた洪明甫号、16年ぶり「勝利なし」の屈辱

経験・技術・戦術が欠けた洪明甫号、16年ぶり「勝利なし」の屈辱

Posted June. 28, 2014 04:45,   

한국어

奇跡はなかった。

海外大会初の8強入りに挑戦したサッカー韓国代表が、ブラジルW杯の予選を突破できないまま大会を終えた。韓国代表は27日(韓国時間)、サンパウロのコリンチアス競技場で行われた1次リーグ最終戦で1人が退場し10人で戦ったベルギーに0−1で負けた。

1分け2敗(勝ち点1)となった韓国は、H組4ヵ国のうち最下位となり決勝トーナメント進出に失敗した。韓国がW杯本大会で1勝も挙げられなかったのは1998年のフランス大会(1分け2敗)以来16年ぶりのこと。

経験、個人の技量、準備時間など全てが不足した。今回の代表メンバーの平均年齢は25.9歳で、歴代のW杯代表チームでは最年少。ブラジル大会の最終メンバー23人のうち、W杯を経験した選手はGK鄭成龍(チョン・ソンリョン)を含めて5人だけだった。韓国が1次リーグ第2戦のアルジェリア戦で前半だけで3点を奪われて右往左往している時も、グラウンドではチームをまとめ上げる経験豊富な選手は見当たらなかった。

韓国代表は、組織力だけでなく個人の技量でも相手に比べて大きな差があった。1対1の突破能力で大きく劣っていたし、これまで韓国の強みと言われたスピードと体力面でも優位を見せることができなかった。韓国栄(ハン・グクヨン)は、「一番大きな違いは、個人の技量と決定力だった」と話した。奇誠庸(キ・ソンヨン)も「我々は相手守備を突破できる能力が足りない。所属チームで個人の技量をもっと磨かなければならない」と語った。

アジア最終予選が終わった昨年6月、崔康煕(チェ・ガンヒ)監督からバトンを受け継いだ洪監督がチームとして仕上げる時間が1年しか与えられなかったことも失敗の原因にあげられる。準備期間に余裕がなかった洪監督は、短期間で戦術の完成度を引き上げるため、広州アジア大会とロンドン五輪などで自分が采配した若い選手を中心に代表メンバーを構成した。こうした選択は、結局、チームの経験不足の問題を露呈した。具滋哲(ク・ジャチョル)は、「(アジア地域)予選の時から選手たちと一緒に過ごした時間がもう少し長かったら、確実に固いチームになっていただろう」と心残りを語った。

一方、同日、韓国がベルギーに負けたことで、今大会に出場した日本、イラン(以上1分け1敗)、豪州(3敗)のアジア枠の4ヵ国は1次リーグで1勝も挙げられないまま大会を終えることになった。