「兪炳彦の逃避は社会への挑戦」 朴大統領、速やかな検挙を指示

朴槿恵（パク・クンへ）大統領が、兪炳彦（ユ・ビョンオン）元セモ会長の逃避について、「わが社会への挑戦」と規定し、速やかな検挙を指示した。旅客船セウォル号船社のチョンへジン海運の実の所有者である兪元会長一家が、惨事後、一ヶ月以上、法網を避けてのさばり、国民の憤りを買っている状況の中、朴大統領が直接、彼らの検挙を促したのだ。

朴大統領は２７日、閣僚会議で、「セウォル号惨事の根本的な原因となっている兪炳彦一家が、国民の前で反省し、真相を明らかにすべきなのに、今、法をもてあそびながら国民の憤りを買っている」とし、このように指示した。また、朴大統領は、兪元会長一家の逃避を、「いかなることによっても庇護されたり保護を受けることなどできない犯罪行為だ」と規定し、「必ず、司法当局が迅速に検挙して、真相や疑惑を明らかにし、法に基づいて処理できるよう、最善を尽くしてほしい」と付け加えた。

検察はまた、兪元会長の隠れ家と見られる全羅南道順天市西面鶴口里（チョンラナムド・スンチュンシ・ソミョン・ハックリ）周辺に包囲網を狭めている。また、兪元会長が生徒らに隠れ家の修理などを指示するなど、先月２９日、緻密に逃避準備をしてきたという状況をつかみ、全国に広まっているキリスト教福音浸礼会（いわば、救援派）関連の建物や土地を捜索している。

仁川（インチョン）地検特別捜査チーム（チーム長＝金會宗２次長）は、兪元会長の逃避を手助けした容疑で、ハン某氏など、４人に対し、拘束令状を申請した。