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溢れる人間味、韓国人マイナリーガーにもご馳走する秋信守

溢れる人間味、韓国人マイナリーガーにもご馳走する秋信守

Posted March. 20, 2014 03:01,   

米大リーグでフルタイム6年目になる選手は、人生の分かれ道に立たされる。自由契約選手(FA)資格を得るシーズンの活躍次第で「大型契約」を取り付けられるか、「普通」の選手として残るかが決まるからだ。

昨季にフルタイム6年目を迎えた秋信守(チュ・シンス=32・テキサス)もシンシナティでプレーしながら、人一倍の重圧を感じたであろう。彼の野球人生で同じようなプレッシャーを感じて活躍するのは、何度あるだろうか。

だが秋信守は、見事にプレッシャーを跳ね除けた。21本塁打、20盗塁で3年ぶりに20−20クラブ入りした他、出塁率でもナショナルリーグ2位(0.423)となり、最高レベルのリードオフであることを証明した。その結果をもって、FA資格で取り付けたのがテキサスと交わした7年1億3000万ドル(約1390億ウォン)の大型契約だった。

●「食い逃げ」はない

アリゾナのスプリングキャンプで会った秋信守は、身体的にも精神的にも余裕がみなぎっていた。何よりも目立ったのはリーダーシップ。後輩選手たちに気さくに話しかけ、アドバイスを惜しまない姿は印象的だった。共同記者会見でも、節度ある態度で理路整然とした話し方には驚いた。スター選手としてのオーラーが感じられた。

今季オープン戦での秋信守は、イマイチ振るわない。19日のミルウォーキー戦は4打数無安打に終わり、打率は0.139(36打数5安打)まで下がった。だが、オープン戦は、それこそ調整のためのテストに過ぎない。全く心配するこではない。

昨季序盤の秋信守は、3割以上を打ったいたが、左手のひらを故障してから打率が下がり続け、0.285でシーズンを終えた。FAがかかっているため、痛みを堪えてプレーした。もし手の痛みがなかったら、3割は十分打っていただろう。

今季にアメリカンリーグへ移ったのも好材料になりそうだ。指名打者制度がないナショナルリーグでは、投手が打席に立つ9番打順で攻守交替になることが多い。1番打者の秋守信にとって、守備を終えてベンチに帰った後、十分な準備ができないまま打席に立つことが多かった。

出塁率が飛び抜けて高い選手だが、今季のカギとなるのは、やはり2ストライク後の対応だ。秋信守は、不利なカウントでは右足を上げずに当てる打撃をしているが、今季も良い効果が期待できそうだ。今季の盗塁は、多少少な目になるかも知れないが、本塁打と打率は昨季を上回りそうだ。

表向きには言わないが、秋信守自身も「食い逃げ」と言われないために努力している様子が伺える。巨額を受け取ることへのプレッシャーよりは責任感を強く感じていた。

●人間秋信守

人間としての秋信守の魅力にも驚かされた。キャンプ期間中、秋信守はマイナーリーグの韓国人選手たちまで呼んでご馳走した。マイナーリーグで活躍している若い韓国人選手たちや韓国のユース野球の発展のためにできることを、常に考えていた。

テキサスと大型契約を結んでからは、マイナーリーグ時代から自身に関心を持ち続けていた韓国メディアの関係者3人にも高級腕時計をプレゼントした。金額の問題ではなく、感謝の気持ちを持ち続けていることに、「やっぱり、秋信守は波の選手とは違うな」と感じさせた。テキサスのベテランスカウトのジャック・ウェク氏も「秋信守を獲得する際、野球能力だけでなく、人間味やマナー、誠実さなどを高く評価した」と話した。国は違えど、人が感じることは、あまり変わらないようだ。