野党民主党の当選１回目の議員が国会の本会議場でやり取りしたカカオトークの内容が、ソーシャル・ネットワーク・サービス（ＳＮＳ）をわかしている。彼は２１日、対政府質問が行なわれている国会本会議場で、女性「パク某」氏とカカオトークをやり取りし、メディアの望遠カメラにその内容が捉えられた。対話は、彼氏がカカオストーリーで会った別の女性と浮気した夢を見たという不満で始まる。議員がただの夢だと慰めると、彼女は「ヨボ（あなた）、愛しているよ」と返した。彼は「後輩の相談を聞いただけで不倫ではない」と釈明した。
◆妻に使う「ヨボ」という呼称を後輩の女性が使い、議員もそれに応えた。単なる茶目っ気と見るには収まりが悪い。彼らの対話内容が再びカカオトークやインターネットを通じて一瞬にして広まり、様々な解釈が溢れている。プライベートに関するゴシップ内容なので大手メディアが報道を躊躇している間に、カカオトークやフェイスブックといったＳＮＳで拡散している。同時多発的に起こるＳＮＳのすばやい伝播力を実感する。
◆セヌリ党の沈在哲（シム・ジェチョル）議員は今年３月、政府組織法改正案を処理するために開かれた国会の本会議場で、携帯電話で女性のヌード写真を見ていたことが捉えられたこともある。昨年には、韓善教（ハン・ソンギョ）国会文化体育観光放送通信委員長が国政監査場で、「かわいいなぁ。今日は何としても遅くならないようにするよ」というメールを送る様子が捉えられた。議員の体は国家監査場にあるが心は別にあるようだ。まして今回の一件を起こした議員は、議院活動に情熱と誠意を注がなければならない新人議員だ。
◆数十台のカメラと記者が殺到する本会議場で別のことをする議員の無神経には驚かされる。何度もカメラの望遠レンズに捉えられて恥をさらしているにもかかわらず、どこからそのような度胸が生まれるのか理解できない。ＳＮＳを楽しみ、それが自分を突く凶器になり得ることが分からないようだ。授業中に学生が携帯電話を使わないよう機器を回収して保管する学校が多い。国会議員も会議場に入る時はスマートフォンを保管箱に入れるべきではないか。
申然鐏（シン・ヨンス）論説委員 ysshin＠donga.com
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