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洪明甫号のワントップ、再浮上する朴主永と李東国

洪明甫号のワントップ、再浮上する朴主永と李東国

Posted September. 12, 2013 06:44,   

「崔康煕(チェ・ガンヒ)前監督の気持ちが理解できる」

10日、クロアチアとの強化試合が終わった後、競技場の一部で漏れ出た話だ。崔氏は、代表監督に就任した時、ワントップのFW李東国(イ・ドングク=全北)を贔屓していると批判された。Kリーグでの活躍も抜きん出ていたし、ボレーシュートを得意とする李東国だった。だが、崔監督が率いる代表チームでは、強化試合を除いて、W杯予選で、1得点に終り非難を浴びた。しかし、崔監督は李東国をFWとして使い続けた。

振り返ってみると、李東国を除いて、決定力を備えた攻撃手がそれだけ少なかったのかもしれない。崔監督が抱えていた悩みを、今は洪明甫(ホン・ミョンボ)監督が繰り返している。洪監督が代表の采配を取ってから、代表チームは6試合で6得点した。数字だけを見ると悪くない。だが、6得点のうちの4得点が弱体のハイチ戦(4−1勝利)から出た。さらに深刻なのは、ワントップの選手が無得点に終わっていることだ。

4−2−3−1布陣を使う洪監督は、キム・ドンソプ(城南)、ソ・ドンヒョン(済州)、金信旭(キム・シンウク=蔚山)、チョ・ドンゴン(水原)、池東源(チ・ドンウォン=サンダーランド)らをワントップとして使ってみたが、満足のいく結果は得られなかった。池東源とチョ・ドンゴンは先発出場したが、45分間、一度のシュートもなかった。洪監督は、クロアチアとの強化試合が終わった後、「使えるワントップの選手が多くない」と打ち明けた。

こうした現状を踏まえ、洪監督が一度も代表に呼ばなかった朴主永(パク・ジュヨン=アーセナル)と李東国に注目が集まっている。朴主永は、洪監督が采配した昨年のロンドン五輪代表チームで、ワントップに起用され、銅メダル獲得の最大の貢献者になった。問題は朴主永が最近試合に出られず、試合感覚が落ちていることだ。李東国も代案として浮上する可能性がある。しかし、先月28日のソウル戦で膝を怪我し、復帰は早くても来月末になりそうだ。

一度テストを受けた選手たちにもう一度機会を与える可能性もある。KBS解説委員のハン・ジュンヒ氏は、「金信旭とキム・ドンソプにもう一度機会を与える可能性がある。二人は現在Kリーグで最も優れた活躍をしている。しかし、二人とも代表チームで技量を十分発揮できなかった」と話した。

クロアチア戦でゴールを決めた李根鎬(イ・グンホ=尚州)とハイチ戦で2ゴールを決めた孫興民(ソン・フンミン=レバークーゼン)を最前線に配置することも可能だ。ハン氏は、「二人は、今の代表チームで最も決定力がある選手だ。典型的なストライカーではないが、俊足と技術を備えているため、攻撃手不在のときに選択できるカードとして使える」と指摘した。