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セヌリ党、李石基氏の議員除名で法律検討に着手

セヌリ党、李石基氏の議員除名で法律検討に着手

Posted September. 03, 2013 05:00,   

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与党セヌリ党は2日、内乱陰謀容疑がかけられている統合進歩党(統進党)の李石基(イ・ソッキ)議員に対する国会除名案作りに向けた検討作業に着手した。今週中に処理される李議員に対する国会の逮捕同意案とは別に、議員資格を剥奪する方向で検討を進めているのだ。セヌリ党は国会倫理特別委員会に国会議員資格審査案を提出するため、党レベルの審査に着手した。

党最高委員会は同日、非公開会議を開き、党法律支援団に「李議員に対する議員資格を審査できる案件を国会に提出できるのかについて検討せよ」と指示した。党執行部は、資格審査案提出の具体的な根拠として「民主主義への挑戦」を言及したという。現在、李議員は内乱陰謀容疑がかけられているが、包括的には自由民主主義を否定する人物と位置づけ、国会の資格審査のプロセスを稼動させるという趣旨だ。

同党の主要幹部は同日、本紙の電話取材に対して、「大学教授らによると、民主主義への挑戦という要件でも資格審査が可能だという」と話した。その上で、「法的攻防が起こり得る内乱陰謀容疑よりは、より安全で明確な切り口から接近するべきだというレベルから、『民主主義への挑戦』の話が出た」と伝えた。この幹部は「慎重に扱おうとしており、世論の動向も見極めなければならない」とし、「近く法律的な検討が終われば、国会倫理特別委員会に(李議員除名案を)提出することになるだろう」と話した。

国会法によると、議員を除名するためには30人以上の議員が資格審査案を倫理特別委員会に提出しなけれればならなく、本会議で3分の2以上の賛成が必要だ。もし与野党が合意して李議員を除名すれば、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が新民党総裁だった1979年に議員資格を剥奪されて以来34年ぶりのことになり、憲政史上初めて「民主主義への挑戦」という理由で除名されるケースになる。

また党執行部は、同日の会議で、統進党に対する政党解散が可能かどうかや、同党が政府に要求した主要資料についても党事務局に現状把握を指示したという。事務局の関係者は、「ドイツの場合、2度にわたって政党解散決定を下したという情報もある」とし、「統進党が入手した資料に関連しては、セヌリ党の政策委員会レベルで適切に対処しなければならないという意見もあった」と話した。

セヌリ党所属の張倫碩(チャン・ユンソク)国会倫理特別委員長も同日、本紙記者に対し、「李議員に対する資格審査案が倫理特別委員会に送られれば、即刻処理することになるだろう」と言い、「憲法を守り、(従北勢力から)国会を守るためにも迅速に審査を進める」と話した。

張委員長は、「今後、司法の手続きには長い時間がかかるだろうが、国会議員の資格のない人物が長期間、議員として活動するのは許せないことだ」とし、「司法手続きが完了する前でも、国会の内部手続きを通じて、(議員資格の剥奪を)決めるべきだと考える」と話した。また、統進党の全国比例代表候補選びでの違法行為を取り扱う李議員と同党の金在姸(キム・ジェヨン)議員に対する資格審査案に関連しても、「与野党の幹事に、倫理特別委員会の全体会議の日程を決めてくれと要求して置いた」と話した。