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タンゴでデビューした銀盤の女王、タンゴで有終の美

タンゴでデビューした銀盤の女王、タンゴで有終の美

Posted August. 27, 2013 03:39,   

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「フィギュアクィーン」金妍児(キム・ヨナ、23)がシニア舞台にデビューした06〜07シーズにショートプログラムとして披露した「ロクサーヌのタンゴ」は女王の誕生を知らせる前奏曲だった。タンゴの情熱的なリズムに合わせて、「スペインの踊り手」を完璧に再現し、07年3月、日本東京世界選手権大会で当時世界最高記録の71.95点を獲得した。

来年2月、ロシア・ソチ冬季五輪を最後に引退する金妍児が自分の選手生活の最後の舞台を飾るフリースケートで再びタンゴを選んだのは偶然ではなさそうだ。

金妍児のマネージメント会社であるオールザットスポーツは、13〜14シーズン、新しいプログラムでショートのテーマ曲は「センド・イン・ザ・クラウンズ(Send in the Clowns)」、フリースケートのテーマ曲は「アディオス・ノニーノ(Adios Nonino)」に決定したと26日、発表した。

ショートプログラムのテーマ曲「サンド・イン・ザ・クラウンズ」は、米国の有名な作曲家スティーヴン・サンドハイムが作った曲で、1973年初演されたミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」を通じて広く知られた。フリースケートのテーマ曲に選ばれた「アディオス・ノニーノ」は、アルゼンチンのタンゴの巨匠、アストル・ピアソラの作品で、1959年誕生以来、数回に渡り編曲され多くの人々に愛された。

興味深いのは、ショートプログラムからフリースケートに続く演技のパターンが前とは変ったことだ。昨シーズンまで金妍児は、ショートでは「ジェームズボンドメドレー」や「死の舞踏」のようにカリスマが溢れる曲を好み、フリーでは「レ・ミゼラブル」や「ジョージ・ガーシュウィンのピアノ協奏曲へ調」のような優雅な音楽を選んだ。しかし、今季はショートで叙情的な演技を披露した後、フリーで強烈で多彩な雰囲気を演出することにした。

金妍児はフリースケートの曲について、「前とは全く違う雰囲気のタンゴになりそうだ。これまでのプログラムの中で最も難しく大変そうだが、満足している」と話した。金妍児の振り付けを8年間担当してきている振付師のデヴィッド・ウィルソンは、「ショートプログラムは金妍児のパワフルで叙情的な演技スタイルにぴったり合う」と説明した。フリースケートについては、「豊かな感情と急な変化を持つ曲なので、この曲を演技で表現できる選手はもっぱら金妍児だけだ」と話した。