野党が朴槿惠(パク・クンヘ)政府に入って初めて場外闘争に突入したことにより、政局が急速に冷え込んでいる。民主党は国家情報院(国情院)国政調査混乱の責任を問うとして街頭へ出向き、セヌリ党は「民主党が無理を言って、国会を混迷に陥れている」と厳しく非難した。
民主党は1日、ソウル市庁前のソウル広場で「民主主義の回復と国情院改革国民運動本部」を設置して、議員80人あまりが市民を相手に広報戦を展開した。キム・ハンギル代表はソウル広場で開かれた議員総会で、「セヌリ党が国情院に対する国政調査を拒否するのは国政壟断(ろうだん)だ」とし、「何を恐れて元世勲(ウォン・セフン)元国情院長と金用判(キム・ヨンパン)元ソウル警察庁長を証人台に立たせられないのか、国民は理解できない」と話した。民主党は、ソウル光化門(クァンファムン)、明洞(ミョンドン)などへ街頭広報戦を拡大し、土曜日の3日には午後6時から野党性向の市民団体と一緒に清溪(チョンゲ)広場で、国情院の改革を促すロウソク集会を開く予定だ。
セヌリ党は、「民主党の強行派が国政調査を駄目にしている」と言い返した。地域区を訪問してから前日上京した、セヌリ党の崔鍫煥(チェ・キョンファン)院内代表は、同日、緊急の院内対策会議で、「民主党内の強行派が自分たちに有利な政治攻勢の場を設けるため、国政調査を破綻させようとしているのではないか」と言って、「第1野党の指導部が強硬派に頭が上がらず、国政調査を破綻させるのは本当に望ましくない。指導部が気の毒だ」と指摘した。
与野党の院内代表と首席副代表は同日午後、ソウルの某所で4者会合を開いて、大詰めの交渉を試みたが、主な争点の元世勲元院長と金用判元庁長の強制同行命令保障の問題などをめぐって異見を狭めることができなかった模様だ。






