中国の関門の北京西首都空港で、ある障害者が国の暴力によって不具の身になったとして、爆弾を爆発させる自害テロ事件を起こした。
21日、官営の新華社通信によると、前日午後6時20分ごろ、車椅子に乗った冀中星氏(34)が西首都空港第3ターミナル国際線入国場のドアの前で、自分の悔しいストーリーを伝えるチラシを配っていたところ、制止されると、手製の爆発物を爆発させた。爆弾は爆竹に使う黒し火薬の粉などで作られていた。病院へ運ばれた冀さんは生命には支障がないが、左腕が切断されたという。空港のセキュリティスタッフ1人が軽いけがを負ったが、追加的な被害はなかった。一時的に運営が中断された空港は午後8時ごろ、正常運営に入った。
山東省出身の冀氏は、05年6月、広東省東莞で未登録「バイクタクシー」を運行していたところ、当地警察の指揮を受ける治安隊員らに鉄パイプなどで叩かれて脊椎が折れたと主張した。下半身が麻痺した冀氏は、8年間、関連機関に責任者の処罰と賠償を求めたが、受け入れてもらえなかったため、自害テロに走った。
今回の事件で中国では空港のセキュリティ実態への懸念と共に政府から保護してもらえない庶民の境遇を嘆く声が出ている。インターネットでは、冀氏の事例が、08年、警察から悔しく殴打された後、下半身不随になったとして、警察6人を殺した罪で死刑された楊佳(当時28歳)事件を連想させるという言葉も出ている。冀氏はネチズンの間では、「人民英雄」と呼ばれた。
今回の事件は、特に、17日湖南省臨武県で発生した農民死亡事件の余波が収まっていない状況で発生して、世論の同情を得ている。農民の頳正加氏(56)は、当時、妻と臨武県へスイカを売りにきたところ、都市管理要員の城管に錘で打たれ、その場で死亡した。この事件はポータルに掲載されて公憤を買い、官営のマスコミまで批判に乗り出した。
湖南省当局は20日、城管6人を拘束し、上級官吏2人を職位解除した。






