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「ギャラクシーS4の力」 三星電子の売上高・営業利益が過去最高更新

「ギャラクシーS4の力」 三星電子の売上高・営業利益が過去最高更新

Posted July. 06, 2013 03:05,   

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三星(サムスン)電子が、世界的な景気低迷にも関わらず、売上げと営業利益共に、四半期基準で史上最高の業績を上げた。

三星電子は5日、第2四半期(4〜6月)の営業実績を試算した結果、売上げ57兆ウォンに9兆5000億ウォンの営業利益を上げたと明らかにした。これを換算すると、1日に約6264億ウォン分を販売し、1044億ウォンほどの利益を上げたことになる。営業利益率も16.66%と、史上最高となった。三星電子の四半期の営業利益が9兆ウォンを超えたのは、今回が初めてだ。

三星電子は、アップルとの訴訟に備え、引当金を積むために営業利益が減った今年第1四半期(1〜3月)を除けば、12年の第1四半期以降、売上げと営業利益共に新記録の行進を続けている。上半期だけでも109兆8700億ウォンの売上げを上げ、年間基準で2年連続して200兆ウォン台の売上げを達成するものと見られる。

最高の業績を上げたが、10兆ウォン台の営業利益を期待していた国内証券会社各社の予測にはやや及ばず、同日、三星電子の株価は前日より3.8%安の1株=126万7000ウォンで取引を終えた。三星電子は今月末ごろ、事業部門別の最終的業績を確定し、発表する予定だ。

●最大業績、スマホがけん引

三星電子の史上最高の業績は、スマートフォン事業を担当するインターネットモバイル(IM)部門が率いた。一部の外国投資銀行は、ギャラクシーS4の販売不振を理由に、否定的な予測を出したりしたが、そのような懸念を払拭させた。

携帯電話業界は、三星電子が第1四半期に世界市場で計6940万台のスマートフォンを販売したのに続き、第2四半期は約7200万台を販売したと試算した。そのうち、ギャラクシーS4は、世界市場で販売を開始してから1ヵ月足らずで1000万台、2ヵ月間で2000万台を突破し、過去の三星電子のスマートフォンのうち、最も早い販売スピードを示している。このため、今年のスマートフォンの販売目標3億台(出荷台数基準)の半分ほどの1億4140万台を、上半期に売り、目標達成の可能性を高めた。

しかし、スマートフォン市場の競争が激しくなり、利益率は横ばいの水準と試算される。KB投資証券のピョン・ハンジュン・アナリストは「IM部門の営業利益率は大幅に伸びないものとみられるのに、マーケティング費用を多く使ったことが主な要因と見られる」と分析した。

●半導体景気の回復に支えられる

半導体事業を手がけているデジタルソリューション(DS)部門も、良好な業績を出したものとみられる。半導体市場では、5月基準のパソコン向けDラムの価格が、1月に比べ74%ほど値上がりし、モバイルDラムの価格も上昇傾向が続くなど、メモリー半導体業界の業績が改善している。これを受け、メモリー半導体世界トップの三星電子が、最大の恩恵を受けた。

半導体事業は、第2四半期よりは第3四半期(7〜9月)の実績がより改善するものとみられる。下半期は、電子製品の需要が伸びる傾向があり、世界の携帯電話メーカー各社が次々と、新モデルを発売する計画であり、半導体の需要が伸びるだろうという分析が出ている。

テレビや冷蔵庫などを担当する消費者家電(CE)部門は、景気が好転する兆しが見えず、はっきりした業績改善は無かったものと見られる。しかし、シャープやパナソニックなど、日本のテレビメーカー各社が、リストラに乗り出したり、市場シェアが大幅に減るなど、苦戦しているのに対し、善戦しているという評価を受けている。

●第3四半期の営業利益、11兆ウォンの予測も

スマートフォンの好調と半導体景気回復などの好材料が重なり、第3四半期は営業利益が11兆ウォンに達するだろうという予測が、早くから出ている。

三星電子は、9月に戦略的スマートフォン「ギャラクシーノート3」を発売する予定だ。アップルなどのライバル会社に比べ、プレミアム級から中低価格に至るまで、一際多様なラインアップを備えていることや、半導体の市況が持続的に好転していることも、最大業績を期待させる要因となっている。

HMC投資証券のノ・グンチャン・アナリストは、「第3四半期は、スマートフォン事業のマーケティング費用が減り、IM部門の利益が改善し、アップルの新製品効果で、半導体の売上げも伸びるだろう」と見込んだ。