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[オピニオン]大統領の外国語能力

Posted March. 05, 2013 03:32,   

한국어

地球上には約6500種の言語がある。最も多い人口が母語で使う言語は中国語で10億人以上が使っている。その次は英語とスペイン語で約4億人、4位はヒンディー語で3億人以上だ。しかし、実際世界で最も広く使われる言語はブロークン・イングリッシュ(Broken English)という冗談がある。プロゴルファの朴セリ選手やクィーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)の朴智星(パク・ジソン)選手の英語力がしばらくマスコミで取りざたされるほど、今や何をしようが外国語が必要なグローバル時代になった。

◆言語能力は女性が男性より優れていると信じている人が多い。人間の脳の中で左脳は言語と分析的思考を、右脳は視空間感覚と総合的思考を担当する。ある生理学者は磁気共鳴画像(MRI)撮影を通じて、男性は言語処理をする時に左脳だけを使うことに対し、女性は左脳だけでなく右脳も使い、特に左脳と右脳をつなぐ脳梁が活性化することを発見した。反面、ドイツのある神経学者は男女の被験者らに3次元仮想現実から抜け出る実験を行ったが、男性は平均2分22秒、女性は3分16秒がかかった。女性は言語能力が、男性は空間知覚能力が優秀という通念と似た結果だ。しかし、逆の研究結果も多いため、科学的真実を見るのは難しい。

◆韓国最初の女性大統領の朴槿惠(パク・グンヘ)大統領の外国語能力が話題だ。朴大統領は英語とフランス語は討論ができるほど上手で、中国語とスペイン語は簡単は対話はできる水準と知られた。最近、何人かの外交使節を接見した場で、高級の外国語表現を使って通訳官を驚かせたという。朴大統領は自叙伝で、「英語は子どもの時、大統領府で暮らしながら米国人教師に教えてもらい、フランス語は大学卒業後にフランスへ留学に言って勉強した」と書いた。20歳だった1973年にはスペインでスペイン語で演説した経験があり、中国語はEBSを活用して5年以上独学したという。外国語に長けた大統領としては初代の李承晩(イ・スンマン)大統領が挙げられる。米国で活動した李元大統領は新生独立国の首班になってからも直接英語で外交文書を作成した。

◆朴大統領が韓国語を含めて5つの言葉を話すことができたら、外国語の実力では歴代大統領の中でトップであるだろう。指導者の外国語の実力が国政運営にどのような影響を与えるかは予想できないが、悪いわけがない。公式の会談は通訳を活用するだろうが、2人だけの非公式な場でも対話ができたら親密感を与えられる。外国語を習う理由は言葉と文化が違う人と疎通するためだ。4つの外国語を駆使する朴大統領が韓国語で行う国内政治では「不通」と言われるからアイロニーだ。

申然鐏(シン・ヨンス)論説委員 ysshin@donga.com