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[社説]韓半島の生存がかかった北朝鮮核の脅威、超党派で克服するべきだ

[社説]韓半島の生存がかかった北朝鮮核の脅威、超党派で克服するべきだ

Posted February. 07, 2013 03:42,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領が、大統領府や与野党の指導部と緊急会議を開き、北朝鮮の3度目の核実験など安全保障の危機に対する対策を協議することを提案した。野党民主党は、自分たちが先に提案したと主張したが、国家の危機的状況で誰が先に提案したかを明らかにしている暇はない。与野党が超党的に国民の意思を収れんし、国力を総結集して一糸不乱に対応することが重要だ。

朴次期大統領は最近、ソウルを訪れたウィリアム・ペリー元米国防長官に会い、「北朝鮮と対話が必要な時は柔軟に問題を解決するが、挑発には断固たる対応をする」と強調した。朴次期大統領の対北朝鮮公約である「韓半島信頼プロセス」が、政治的状況と関係なく人道支援を行うという融和策と見られることを警戒したのだ。朴次期大統領と与野党は、厳重な警告にもかかわらず北朝鮮が核実験を強行した場合、具体的な対策を講じておかなければならない。

これを機に、与野党が合意できる北朝鮮政策にまで進むことが望ましい。金大中(キム・デジュン)政府の太陽政策、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の和解協力政策、李明博(イ・ミョンバク)政府の非核開放3000は、広範囲な国民の支持を確保できず、北朝鮮に利用された面がある。過去の政府の経験から得られる部分を選別的に受け入れ、変化した韓半島の安全保障の現実を反映し、持続可能な北朝鮮政策を模索しなければならない。与野党が額を突き合わせて、9・11テロやイラク戦争など国家的に争点となる問題に対して与野党合同の聴聞報告書を作成する米国モデルは参考にする価値はある。

民主党は6日、延坪島(ヨンピョンド)で非常対策委員会会議を開き、「3度目の核実験など韓半島と北東アジアの平和と安定を脅かす挑発行為に断固反対する」という韓半島平和安保宣言文を発表した。北朝鮮の犯行であることが明らかになった哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没に対して「合理的な疑念」が解消されていないといった態度と比べれば明らかに変化した態度だ。中国の協力を求めるためにも、北朝鮮の核に対しては民主党が同じ声を出さなければならない。そうしてこそ北朝鮮の誤った判断を阻止できる。

今まで明確な「レッドライン(禁止線)」がなく、北朝鮮の挑発に適切に対応できなかったことも事実だ。核兵器を利用した北朝鮮の攻撃が迫った時、「先制攻撃」を含む軍事的手段の使用を排除しないことも、北朝鮮の挑発本能の抑制に役立つだろう。金で買った屈辱的な平和が長く続かないことは、歴史が証明した真理だ。北朝鮮の挑発に対抗し、自らを守る力があってこそ、朴次期大統領が主張する韓半島信頼プロセスも有効だ。