海水浴場で水遊びをしていた子供が、クラゲに刺され、死亡する事故が起きた。国立水産科学院は、国内でクラゲに刺されて、人が死亡したのは今回が初めてだと、12日公式確認した。10日午前11時26分、仁川中区(インチョン・ジュング)の乙旺里(ウルワンリ)海水浴場で水遊びをしていたAさん(8)が、両足や手などをクラゲに刺され、仁荷(インハ)大学病院に運ばれ、手当てを受けたが、4時間30分後に死亡した。
これまでは、クラゲに刺されたら、一時の筋肉麻痺や呼吸混乱などの症状のみ起こすといわれてきたが、国内で初の死亡事故が確認され、避暑客の不安が膨らんでいる。さらに、全国の大半の海辺で有毒性クラゲが見つかっており、該当自治体の対策作りも急がれている。
●越前クラゲと推定
国立水産科学院によると、国内海岸に現れる31種のクラゲのうち、猛毒性クラゲは計7種。越前クラゲやオキクラゲ、ユウレイクラゲ、ハッコウセイクラゲ、カギノテクラゲなどが、国内に出現する猛毒性クラゲだ。
このうち、越前クラゲが、全国の沿岸で最も多く出現している。
国立水産科学院・クラゲ対策チームのユン・ウォンドゥク博士(48)は、「10日、子供を死亡させたクラゲは、越前クラゲの可能性が99%以上だ」とし、「毒性の割合弱いミズクラゲが消える7月下旬から、毒の強い越前クラゲが国内海岸の全域に出没している」と話した。
このクラゲは09年8月2週目から実に5週間、全国主要海岸で80%の出現率を見せている。このクラゲは、中国上海の沖合いや揚子江、渤海湾周辺で発生し、3、4ヵ月後に海流に乗って、韓国の西海(ソヘ)や南海、東海(トンへ)の全域に広まっている。
このクラゲの毒性には、血圧を強制に引き下げる成分があり、ややもすれば心臓麻痺を起こしかねないという。中国では越前クラゲに刺されて死亡した人が、8人に達している。このクラゲは、最大直径=2メートル、体長=10メートル、体重=150キロまで育つ。03年から09年にかけて、沿海や近海に出没し、年間760億〜5000億ウォンの経済的損失を与えている。地球温暖化による水温上昇や干潟の埋め立てなど、海洋生態系の破壊を受け、クラゲの生息環境が有利になり、急増し始めている。
●クラゲ恐怖は膨らんでいるのに、当局は後手
国立水産科学院が提供する8月3〜9日の韓国沿岸のクラゲ分布図によると、仁川(インチョン)や蔚山(ウルサン)沖合いでは、クラゲの出現率がそれぞれ89.5%と100%に達した。同期間、仁川沖合いでは、強い毒を持っているユウレイクラゲが出現するなどした。国立水産科学院は先月31日、全ての海域で、毒性クラゲが避暑客を刺したり、水産業会に被害を与えているとし、「毒性クラゲ注意報」を発令した。しかし、大半の海水浴場はこのような事実を、利用客にきちんと知らせていない。
特に10日、乙旺里海水浴場で子供死亡したのに、事故直後に入浴を統制せず、追加被害が発生しかねない状況だったことが明らかになった。事故当日、同海水浴場は、計1万5000人余りが訪れた。
仁川消防本部側は、Aさんの状態は、病院に運ばれる時までは深刻ではないと判断し、海洋警察など他の関連機関に状況を伝える必要はないと思っていたという。海洋警察は12日、122レスキュー隊の人員3人を補強し、巡察艇を2隻から4隻へと増やすなど、クラゲパトロールを強化している。
run-juno@donga.com






