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未来貯蓄銀行会長の横領額480億、検察の矛先が政官界ロビーに

未来貯蓄銀行会長の横領額480億、検察の矛先が政官界ロビーに

Posted May. 11, 2012 08:18,   

検察が、貯蓄銀行不正の捜査に本格的に乗り出して4日しか経っていないが、未来貯蓄銀行の金賛慶(キム・チャンギョン)会長の不法融資の金額と横領額が5000億ウォンに迫ることが明らかになるなど、不正規模が雪だるま式に膨れ上がっている。貯蓄銀行不正政府合同捜査団(団長=崔運植部長検事)は10日、「横領した会社の金と不法融資の金額が次々に明らかになり、現在としては不正規模を断定することが難しい状況だ」と明らかにした。

金会長の不正と関連して現在まで明らかになった不法融資の金額は約4500億ウォン。忠清南道牙山(チュンチョンナムド・アサン)のゴルフ場の買収費用を調達するために借名で建てた特殊目的法人(SPC)を通じて融資を受けた約4000億ウォン、そしてある国産ブランドのかばん会社に投資するために建てた借名会社を通じて融資を受けた約500億ウォンなどだ。現在まで検察の捜査によって明らかになった金会長の横領額は480億ウォン。逃避直前に引き出した会社の金203億ウォンと277億ウォン相当の会社所有の株式を190億ウォンで売却したものなどだ。金会長が盗難に遭ったと主張した56億ウォンや芸大に通う娘の絵を高い値段で購入したことも不正の内容に含まれ得る。

現在まで検察の捜査は、金会長とソロモン貯蓄銀行の林錫(イム・ソク)会長をはじめ、貯蓄銀行の役員や大株主の不正にまず焦点が向けられていた。しかし、すでに政・官界ロビー疑惑の捜査も進んでいるという見方が多い。1、2次貯蓄銀行捜査の時も、貯蓄銀行の退出を防ぎ、不法融資などに対する金融当局の監督を避けようと、現職の大統領府首席や監査院監査委員を含め与野党政治家、金融当局関係者に広範囲なロビーを展開した事実が明らかになっている。検察は、金会長が横領した顧客の預金が秘密資金となり、この中の一部がロビーに使われた可能性があると見て捜査している。

金会長と親交があったとされる政官界の人物に李壽成(イ・スソン)元首相がいる。金会長と李元首相は10年以上親交がある。李元首相は03年、顧問を務めることになった地域メディアとのインタビューで、「これまで深い人間関係を築いた金賛慶代表理事の強い要請があり、顧問を引き受ける時に何のためらいもなかった」と話している。



minki@donga.com