証券先物委員会は9日、臨時会議を開き、31銘柄のテーマ株を対象に不公正取引行為を行った容疑で、3人を検察に告発し、4人に対しては捜査を依頼することを決めた。彼らは、2人以上が事前に株価や物量を示し合わせて売買して株価を引き上げる「通情売買」の手口を使っていた従来の株価操縦勢力とは違い、大幅に増えた専業投資家らを引き入れ、瞬間的に相場を引き上げては逃げる手口で利益を手にしたことが分かった。
告発された7人のうち、05年までに証券会社で働いたA氏は、1000億ウォン相当の資金を背景に、ストップ高になりそうな銘柄に目をつけ、全体売り注文の2〜20倍にも上る大規模な買い注文を、ストップ高のタイミングで出すやり方で投資家らをおびき寄せた。
強力な買い手があるのではと勘違いした投資家らが、その後を追って買いに出ると、保有株を一気に売りさばいて逃げた。このようなやり方で、A氏は昨年8月から今年1月にかけて、安哲秀(アン・チョルス)研究所やEGなど30銘柄で計54億ウォンの利益を上げた。
金融監督院のハ・ウンス特別調査班長は、「大規模な買い注文をストップ高の価格で出し、短期的に相場を操作したのは、『ストップ高固め』と言う名の新手の手口だ」とし、「告発された人たちは、自ら『デイトレーダー』を名乗っているが、一般の売買をおびき寄せようとした明白な相場操作だ」と話した。
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