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韓中FTA交渉開始、両国首脳が合意

Posted January. 10, 2012 06:48,   

李明博(イ・ミョンバク)大統領と中国の胡錦濤国家主席は9日、北京の人民大会堂で首脳会談を開き、韓中間自由貿易協定(FTA)の交渉開始に合意した。これを受け、韓国の最大交易国である中国は、韓国の「経済同盟」パートナーとして、一歩近づいたことになる。

両首脳は同日の会議で、「FTA交渉会議に必要な国内での手続を進めていく」ことに合意した。

これを受け政府は、李大統領が帰国する次第、公聴会計画の官報への掲載や公聴会開催、対外経済閣僚級会議での審議・議決手続を履行する。

韓中FTA交渉は、国内世論や「交渉排除項目」の選定を含めた実務協議により、早ければ2、3月中に始まるものと見られる。韓国政府当局者は、「我々より中国の方から交渉開始を強く求めてきた。実際の交渉開始時期は、様々な変数や状況によって決まることになるだろう」と話した。

韓国政府は、韓中FTA交渉をきっかけに、中国が権力継承期の北朝鮮の主要指導部に向け、未来志向的なメッセージを伝えてくることを希望しているという。一人の外交消息筋は、「中国と日本が共に韓国側にFTA交渉開始を強く求めてきたが、韓国側の判断は先に中国を選んだ。FTA交渉をてこに、韓中間「戦略的疎通」を強化するという誠意を示したものだ」と解釈した。

両首脳は同日の会談で、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記死後の韓半島を含めた東アジアの平和や安定に向け、両国が「戦略的協力パートナーシップ関係」を引き続き発展させていくことが重要だということに認識を共にした。

また両首脳は昨年末、中国の乗組員が、違法操業を取り締まる韓国の海上警察官を殺害した事件に関連し、「漁業問題によるトラブルが再発しないよう、共に努力する」ことで合意した。



srkim@donga.com