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中国、韓半島に埋められたままの中国軍の遺骨発掘—送還に着手

中国、韓半島に埋められたままの中国軍の遺骨発掘—送還に着手

Posted September. 21, 2011 08:05,   

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中国政府が、韓国戦争に参戦するなど、他国で埋められた中国軍(人民解放軍)兵士の遺骨を中国に送還したり墓地を補修するなど、「海外烈士記念施設保護管理業務」を進めていることが確認された。海外に埋められた中国軍兵士の遺骨は計11万5217体と推定され、99%が韓半島に埋められているという。このため、中国政府は、韓国、北朝鮮と関連事案のために接触しているものとみえる。中国政府は、敏感な事案であるため、同業務を公表せず、静かに進めている。

これまで、海外参戦戦死者の遺骨発掘に関心を示していなかった中国政府が遺骨送還に乗り出したのは初めて。国力が上昇したことで、米国などの先進国のように、自国軍人の「犠牲」を賛える必要性を自覚したようだ。

●2014年までに完了?

香港時事雑誌の鳳凰週刊は最新号で、中国政府が海外に埋められた軍人の記念施設に対する調査を数ヵ月前から進めていると伝えた。同業務には、烈士と遺族支援を担当する部署の民政部優撫局、外交部、軍部が参加している。優撫局関係者は、「中国建国65周年になる14年までに、海外に埋められた烈士の遺骨を送還したり、墓地を補修するなどの業務を完了する」と話した。

民政部ホームページは、11年の重要業務の一つとして、一種の法律である「烈士褒揚条例」を改正し、海外烈士記念施設保護管理業務に着手すると公表した。

対象は、49年の中国建国後に海外参戦で戦死し、現地に埋められた遺骨で、約11万5217体と推定される。これは、△韓国戦争で戦死し、韓半島に埋められた11万4000体(推定値)、△ベトナム戦争の時に秘密裏にベトナムを支援するために派兵され、戦死した1117体、△そのほかの国の100体などだ。

●遺骨の大半が韓半島に埋められている

北朝鮮は、韓国戦争直後、約200ヵ所に中国軍の記念碑と墓地をつくった。そして、73年に金日成(キム・イルソン)主席の指示で、平安南道桧倉郡(ピョンアンナムド・フェチャングン)など8ヵ所に「中国人民支援軍烈士墓」をつくり、遺骨を管理していると同誌は伝えた。

特に、平壌(ピョンヤン)から東に約100キロメートル離れた桧倉郡烈士墓では、中朝国交正常化の日など両国の主な記念日に、両国共同の追悼行事が行われている。ここは、毛沢東の長男の毛安英ら134人の中国軍兵士の遺骨が埋葬されている。昨年10月、金正日(キム・ジョンイル)総書記は、後継者の三男、正恩(ジョンウン)氏を連れて参拝した。しかし、北朝鮮政府は、桧倉郡の墓地を除く、その他の中国軍墓地の中国人の個人的な参拝を禁止している。

韓国でも、中国軍の遺骨がしばしば発見されている。国防部遺骨発掘団は、韓国戦争の激戦地で国軍戦死者の遺骨発掘の際に中国軍や北朝鮮軍の遺骨が発掘される場合、京畿道坡州(キョンギ度・パジュ)の「敵軍墓地」に安置している。

●敏感な事案のため静かに推進

現在、同作業は静かに進められていると、同誌は伝えた。優撫局関係者は、「共産党中央が方針を定め、公表しないことを決めた」と話した。

今年3月、中国最大の政治行事である「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)で、中国人民政治協商会議傘下の科教文衛委員会の劉長楽副主任は、韓国で発掘された中国軍の遺骨を送還する特別案件を提起した。柳副主任は、「烈士の遺骨が敵国(韓国)であのような形で保存されていることは不公平だ」とし、「中国の国力上昇にふさわしいイメージの樹立のためにも、遺骨を送還し、烈士陵園に安置しなければならない」と主張した。また、別の関係者も、「当然、海外にあるすべての中国軍兵士の遺骨を本国に送還し、直接祀らなければならない」と述べた。



mungchii@donga.com