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最先端の選手村に「ファンタスティック」と賛辞、大邱世界陸上選手権

最先端の選手村に「ファンタスティック」と賛辞、大邱世界陸上選手権

Posted August. 25, 2011 08:00,   

(10)最先端の選手村に「ファンタスティック」と賛辞、大邱世界陸上選手権

自転車の行列が選手村を走りぬいた。見慣れた顔の男が先頭を走った。心ゆくまで自転車レースを楽しんだ彼は、選手村の食堂があるチャンピオンハウスに入った。自転車から降りた人は、世界最速の男、「雷」ことウサイン・ボルト(25、ジャマイカ)だった。前日の練習で足首の痛みを訴えて顔をしかめていた様子とは全く違っていた。いたずら好きの普段の姿そのままだった。

24日、東亜(トンア)日報の記者が世界陸上選手権史上初めて提供された最先端の選手村の内部で、ボルトと再び顔を合わせた。20日、選手村のオープン後、韓国マスコミが選手村メディアセンターの正式許可を得て、内部を取材したのは今回が初めてだ。

食堂へ向かうボルトに一部マスコミで負傷が提起された足首の調子から聞いた。「韓国のファンがボルトの左側の足首の痛みについて心配している」と言ったら、両手を上げて「どうして心配するんだ。私は完全に大丈夫だ」と話した。

ボルトは選手村内の食堂で仲間たちと共に食事をした。韓国へ来て主に食べていたチキンと共に野菜、米飯、肉などを摂取した。サッカーマニアらしく、食事中にはテレビで中継される幼少年サッカー試合を視聴した。100メートルと200メートルのライバルであるエマニュエル・カランダー(トリニダード・トバゴ)とは嬉しそうにハイ・ファイブをした。食事を終えたボルトは、「選手村がファンタスティックでとても心地よい。大邱(テグ)スタジアムでは素敵な姿を見せる」と話した。

ボルトだけでなく、選手村の内部で会った選手らは「幻想的だ」という表現を惜しまなかった。まず、入居前に開放された最新型マンションのきれいな環境への賛辞が多かった。「ブレードランナー」のオスカー・ピストリウス(南アフリカ共和国)のルームメートのレマン・ペレスは、「部屋が特級ホテルよりきれいなくらい完璧だ。マンションの地下から直接食堂へ行けるのも便利だ。動くのが大変なオスカーもこの点を特に気に入っている」と話した。

韓国代表チームも選手村102棟の最上階の15階に入った。15階は特別にメゾネットタイプに設計された。代表チームの主将、パク・テギョン(110メートルハードル=光州市庁)は、「選手村のキムチが母の手作りのキムチくらいおいしい」と喜んでいた。

選手村内のどこからでも無線インターネットを楽しめるのも話題だ。アヌク・ハーゲンら、オランダ女子400メートルリレーチーム選手は、自分たちのスマートフォンにあるフェースブックの画面を記者に見せながら、「無線インターネットがスムーズなのが最も気に入っている。選手村の写真をフェースブックで故郷の友だちに転送した」と楽しそうに話した。

選手村内のサウナも外国の選手に大人気だ。サウナの出入り管理を受け持つボランティアのイ・ギヒョンさん(72)は、「服を全て脱いで入る施設だが、1日平均30人以上の外国選手が訪問する。イタリア、米国、インド選手に特に人気がある」と話した。

その他にも選手村の随所には韓国文化を楽しめるお茶体験館、クーラー付きの簡易トイレ、東屋、ビリヤード場、500ミリリットルの水筒が一杯の大型冷蔵庫、スーパーマーケット、カフェ、ドーピング室など、様々な施設が整えられている。選手村のカフェで出会ったロナルド・フォベス(110メートル、ハードル=ケイマン諸島)の言葉は、大邱大会に参加するすべての選手の気持ちではないかという気がした。「これぐらいの環境だと、全ての選手がアットホームに感じるのではないでしょうか」。



noel@donga.com