昨日、ソウル昌鄹宮(チャンドックン)と昌慶宮(チャンギョングン)を2時間ほど訪れた日本人60人余りは、これまでの観光客とは一風変わっていた。李家幽竹氏(46=女)が、地面に丸を描くと、10人ずつ、入れ替わり立ち代り、その中に入り、深呼吸をした。あるところではゆっくり歩いた。李家氏は、「気の強いところでは、手のひらがちくちくしたり、温かい機運を感じることができるだろう」と説明した。在日韓国人3世で、「恋愛風水」など、41冊の本を発売した生活風水研究家である李家氏は、「気を感じるためには、晴れた日の午前中に、早目に訪問し、正面から入るのが望ましい」と付け加えた。韓国観光公社が2年前から、20〜30代の日本人女性に人気の高い、「スピリッチュアルパワースポット(心霊のあるところ=spiritual power spot)への旅」を、国内に誘致した事例だ。
◆パワースポット旅行とは、ストレスを癒し、気晴らしを求めて、気の強いところを訪れるテーマ旅行である。東京明治神宮の清正井戸も、パワースポットと知られ、毎年100万人が駆けつけている。井戸の写真を携帯電話の背景画面として使えば、願いが叶うといううわさまで出ている。ここには1日に1000人のみ、500円(約6800ウォン)の入場料を払えば、入ることができる。
◆李家氏は、観光公社の斡旋で、韓国の名所を見て回った後、昌鄹宮や昌慶宮、宗廟(チョンミョ)など、11ヵ所をパワースポットに選んだ。ソウルの北門である肅靖門(スクジョンムン)は、恋愛パワーの強いところだという。隆陵(ユンルン)や健陵(コンルン)など、朝鮮王朝の王陵や馬耳山(マイサン)の塔寺、麻谷寺(マゴクサ)、圜丘壇(ウォングダン)、梵魚寺(ポムオサ)も含まれている。大統領府前の気は、「財物運や官職運」にご利益があり、鋻溪川(チョンゲチョン)は、「悪運の厄払い」に効き目があるそうだ。李家氏は、韓国食を「パワーフード」と名づけた。五色五味と陰陽五行の思想が宿っていることに着目したのだ。パワースポットを訪れた後、パワーフードを楽しめば、元気が出ると主張している。
◆観光公社の金ドンイルチーム長は、「昨年、日本で2ヵ月間PRを行い、1200人を超える『気』を求める旅行客を誘致しており、今年は5000人を目標にしている」と話した。風水地理にあわせて場所を決めたといわれているソウルを始め、韓国には気の強い名所が多く、気旅行にはもってこいだという紹介だ。日本のパワースポットの一つに、年間100万人が訪れるといわれ、韓国もどのように開発するかにかかっているのでは。
洪権憙(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com






