日本テレビ、金妍児の練習場面盗撮し放送

２月のバンクーバー冬季五輪当時、フィギュア審判の採点場面を密かに撮影した日本テレビが、米ロサンゼルスで練習中の金妍児（キム・ヨナ、２０＝高麗大）の練習場面を盗撮し、放送して物議をかもしている。

日本テレビ「真相報道バンキシャ」という番組は、２６日、年末放送で「フィギュアクィーン、金妍児は」というタイトルで、金妍児が最近ロサンゼルスのイースト・ウェスト・アイス・パレスのアイスリンクで練習する姿を盗撮し、公開した。ここには、金妍児がフィットネスセンターでジャンプをする様子、ボールを持ってバランス練習をする姿などが含まれている。この放送は、１０月５日、新コーチ選任当時、金妍児側が公開した練習場面を巧妙に交差編集した。

フィギュア練習場で、主要選手の映像と写真撮影は厳しく禁じられている。撮影が行われたこのアイスリンクは動画や写真撮影はもちろん、カメラを持って練習場に出入りすることも禁じている。

これに対し、金妍児のマネージメントを担当しているオールザットスポーツのク・ヒソン広報理事は、「隠しカメラが設置され、放送されたことに対し、当該放送局に電話で強く抗議した。再発した際、会社レベルで対応するという立場を伝えた」と話した。

ク理事は、「現地のマネージャーから先週ごろ、日本の放送局が盗撮したようだという報告があったが、放送されたことは知らなかった。彼らは隠しカメラを練習場に持ち込み、金妍児の体力練習など、地上練習場面を撮影したようだ」と説明した。

金妍児の新しいプログラムの露出有無については、「幸い新しいプログラムは放送されなかった。アイスリンクでの撮影は失敗したようだ」と話した。今季、グランプリシリーズに出場していない金妍児の新プログラムはまだ公開されていない。デイビッド・ウィルソンが振り付けを担当したショートプログラム「ジゼル」、フリースケートの「オマージュ・トゥ・コリア」は、１１年３月、日本東京で開かれる世界選手権大会で初演される予定だ。

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