こわばっていた顔は公式のインタビューが終わった後、やっと気楽な表情になった。このように明るい笑顔を見たのはいつのことだったのだろうか。本当に久しぶりに韓国と日本のプロ野球を号令した「国民打者」李承鎏(イ・スンヨプ、34、写真)らしい表情を見ることができた。
10日、ソウル中区南大門路(チュング・ナムデムンロ)のミレニアム・ソウル・ヒルトンホテルで行われたオリックス入団記者会見で、李承鎏は新しいチームへの期待とときめきを隠さなかった。自分を送り出した巨人に対しては、残念な感情を隠さず、悲壮な覚悟も述べた。次はキーワードでまとめた李承鎏のインタビュー。
▲オリックス〓オリックスのユニホームは一度も考えたことがない。1塁手にアレックス・カブレラという良い選手がいたからだ。オリックスの選択が間違っていないことを見せてやりたい。お金は全然気にしなかった。出場機会の多いチーム、私の実力を100%発揮できるチームがほしかった。
▲3〓新しいチームでは背番号3番をつける(巨人では33番と25番をつけた)。3という数字が元々好きだ。新しい気持ちでやり直すため、背中の名前もLEEから国家代表のユニホームで使ったLEE.S.Yに変えることにした。
▲巨人〓5年をプレーした巨人は本当に良いチームだ。選手なら誰でも羨ましがる。いざ放出の通報を受けたら、気が楽になった。来年、巨人と対決すれば、今年私を2軍に置いたのが間違えた決定だったことを身体で示したい。
▲韓国への復帰〓息子のウンヒョクが6歳だ。野球を知る年だ。テレビを見ながら、息子がどうして父さんは野球場にいないで家にいるのと聞いた時、胸が痛かった。息子に父さんが本当に野球が上手だったという自負心を持たせたい。韓国へ帰ったら、死ぬまで後悔しそうだった。それでも選手生活の最後は三星で飾りたい。宣銅烈(ソン・トンヨル)監督の許諾を得て、13日、三星の慶山(キョンサン)ボールパークで練習を始める。
▲目標〓今すぐ身体を鍛えなければならない。ウエートトレーニングばかりしたが、技術トレーニングを早めに始める計画だ。来季は全試合(144試合)に出場したいし、ホームラン30本以上、100打点を上げたい。
▲金泰均(キム・テギュン)と秋信守(チュ・シンス)〓今や金泰均(ロッテ)には挑戦者の立場だ。ロッテは同じリーグのライバルだ。金泰均とはポジションも一緒だから、絶対負けないという覚悟でプレーする。秋信守(米大リーグ、クリーブランド)は本当に良く打っていた。テレビを見ながら、私もあのように打たなければならないのに、どうして駄目なんだろうかと悩んだ。特に、台湾戦で押してホームランを打つのを見て「さすが違う」と感じた。練習の時、秋信守のように打ってみる考えだ。
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