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「もはや我が道を行く」、北朝鮮が6者協議無用論を主張

「もはや我が道を行く」、北朝鮮が6者協議無用論を主張

Posted December. 01, 2010 09:50,   

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北朝鮮が、延坪(ヨンピョン)島砲撃後、北朝鮮住民に対する有線放送を通じ、6者協議無用論を主張し、武力挑発を継続すると宣伝していたことが分かった。

脱北者団体のNK知識人連帯の金ホングァン代表は30日、北朝鮮内部の情報筋の言葉として、「延坪島攻撃2日後の25日午前10時頃、第3放送を通じ、『これまで世界平和と韓半島の非核化に関心を持ち、話にもならない6者協議に参加して誠意を見せたが、国際社会が我々に見せたものはない。もはや我が道を行く』と主張した」と伝えた。第3放送は、北朝鮮の各家庭をスピーカーでつなぎ、北朝鮮当局が宣伝扇動メッセージを伝える一種の有線放送だ。

金代表によると、放送は、「米国との対話も必要ない。同盟軍(韓国と米国)の勢いを封じる力を見せつけなければならない。『力には力』が、金正日(キム・ジョンイル)将軍様の決心だ。将軍様の報復と火の雷が続くだろう」と宣伝した。

これは、北朝鮮が、延坪島砲撃の正当性を住民に広報するために、6者協議などの対話が無用であることを宣伝し、体制の安定のためには、対話よりも武力攻撃を継続することが効果的だという点を扇動していることを示している。このため、北朝鮮が従来の「脅迫外交」から「先制攻撃外交」に対外関係の枠組みを変え、さらなる武力挑発を起こす可能性への憂慮も高まっている。

ただ、専門家は、第3放送は住民扇動に一義的な目的があるため、このような放送内容を、北朝鮮が6者協議を拒否する信号と解釈することはできないと見ている。外交安保研究院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は、「北朝鮮は、制裁局面では6者協議に参加することは難しいという立場を取っているが、中国が6者協議の再開に強い意志を見せており、現状況を脱する最後のカードとして、協議復帰の意思を明らかにする可能性がある」と話した。

一方、北朝鮮の労働新聞は同日、個人の投稿文で、「現在、朝鮮(北朝鮮)では、軽水炉の建設が活発に行われており、その燃料のために、数千台規模の遠心分離器を備えた現代的ウラン濃縮工場が稼動している」と主張した。同紙は、「平和的な核活動は、誰も妨害できない国際社会すべての成員の自主的な権利」とし、「朝鮮で日増しに高まる電力需要を解決するために、平和的な目的の核エネルギー開発事業は、より一層積極化されるだろう」と付け加えた。

北朝鮮当局が報道メディアを通じ、「遠心分離器数千台の稼動」を明らかにしたことは初めて。北朝鮮はこれに先立ち、先月初め、北朝鮮を訪れた米国の核科学者、ヘッカー米スタンフォード大学国際安保協力センター所長に、「遠心分離器2000基が稼動中であり、実験用軽水炉を建設している」と明らかにしている。



zeitung@donga.com will71@donga.com