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[オピニオン]ソ・ジョンウ兵長とムン・グァンウク二等兵

[オピニオン]ソ・ジョンウ兵長とムン・グァンウク二等兵

Posted November. 25, 2010 06:13,   

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最近、若者らは安易で楽なものを追求する傾向だが、海兵隊への高い志願率を見ると、必ずしもそうとは言い切れない。海兵隊を象徴する「赤い名札」をつけたくて、7、8回、浪人する若者らが数え切れないほどいる。海岸上陸作戦を行う特殊部隊である海兵隊は、訓練や規律が厳しく、部隊員同士の結束力が強いことで知られている。そのため、海兵隊出身は「強い男」というイメージだ。海兵隊側は、若者らの入隊意思を高く評価し、脱落者が再び志願する時には、加算点を与える。

◆今回、北朝鮮の延坪島攻撃で戦死したソ・ジョンウ兵長は、2.12倍、ムン・グァンウク二等兵は2倍の競争率を勝ち抜いて入隊した。ソ兵長のブログには、入隊前に海兵隊合格を祈願する内容文が掲載されている。「昨夜、夢の中で(海兵隊に)合格し、入隊日付を確認する夢を見た…。何とか合格させてほしい」(08年12月)。彼はブログに、自分のがっしりした体の写真も掲載した。除隊を4ヵ月後に控えて死亡したソ兵長は、待ち望んでいた休暇を取って舞台を出たが、部隊が攻撃を受けるのを目にし、自ら復帰した。海兵隊員らが誇る「海兵精神」がどんなものかを示している。

◆幼い表情のムン二等兵は、入隊から4ヵ月後に戦死した。ムン二等兵は今月20日、友人のブログに残した書き込みで、友人に対し、軍隊に来ないほうがいいという意味の言葉を仄めかし、「でも、絶対恥ずかしいという意味ではない。やっぱり誇りを感じる。きつい訓練を終え、内務班に戻ってきても、ろくに休むこともできない。(中略)でも、祖国を守るという誇りを考えれば、全てのことに勝ち抜くことができる」と書いた。海兵隊員としての誇りや友人を心配する気持ちが、同時に表れている。

◆06年、韓国青少年開発院が、韓国や中国、日本の青少年らを対象に、「戦争が起きれば、参戦するか」と尋ねたところ、日本の青少年41.4%が参戦意思を示したが、中国は14.4%、韓国は10.2%と最下位だった。哨戒艦「天安(チョンアン)艦」沈事件や延坪島攻撃など、相次ぐ北朝鮮の挑発を目にし、我が若者らの国家観は徐々に強くなっているような気がする。ソ兵長やムン二等兵のような若者がいる限り、我々の安保はしっかりしている。ソ兵長、ムン二等兵。二人は生きた時も、亡くなってからも永遠の海兵だ。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com