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北朝鮮が韓国領土に砲撃、韓国戦争以来初めて…韓国軍兵士2人死亡、民間人20人負傷

北朝鮮が韓国領土に砲撃、韓国戦争以来初めて…韓国軍兵士2人死亡、民間人20人負傷

Posted November. 24, 2010 09:19,   

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北朝鮮軍が23日午後2時34分ころ、黄海南道江寧郡(ファンヘナムド・カンニョングン)サンギョリ一帯の、一名「ケモリ」とムドの海岸砲吉から延坪島(ヨンピョンド)に向けて、海岸砲100発あまりを発射し、韓国軍海兵隊のソ・ジョンウ兵長(22)とムン・グァンウク二等兵(20)が戦死し、兵士17人と民間人3人が怪我を負った。延坪島の住民たちは地下の避難所などに避難したが、民家数軒が砲撃を受けて燃え、島の山には火が着いた。

1953年に休戦協定が結ばれて以来、韓国領土に北朝鮮が砲撃を加え、それによって民間人の負傷者が出たのは初めて。

この日、李明博(イ・ミョンバク)大統領は、大統領府の地下別館にある国家危機管理センターの状況室(地下バンカー)で、緊急の外交安保閣僚会議を開き、「北朝鮮の挑発に断固として対応せよ」と指示した。洪相杓(ホン・サンピョ)大統領府広報首席秘書官が明らかにした。

とくに李大統領は、北朝鮮が発射した砲弾の数について報告を受けて、「数倍で返せ。北朝鮮の海岸砲付近にミサイル基地があるだけに、場合によっては、そこを打撃せよ」と指示したと、金姫廷(キム・ヒジョン)大統領報道官が伝えた。

洪首席秘書官は、政府声明を発表し、「北朝鮮の延坪島への砲撃行為は、大韓民国に対する明白な武力挑発だ」とし、「更なる挑発の際は断固として報復するだろう。北朝鮮当局は、今回の事態に対して応分の責任を負わなければならない」と述べた。

李大統領は、同日午後8時40分ころ、外交安保閣僚会議の途中、ソウル龍山(ヨンサン)区にある韓国軍合同参謀本部を訪問した。

合同参謀本部の李ホンギ合同作戦本部長は、ブリーフィングで「北朝鮮軍が午後2時34分、延坪島付近の海上と内陸に向けて海岸砲数十発を発射した」とし、「我が軍が午後2時47分からK9自走砲80発で対応射撃を加え、北朝鮮側にも相当の被害が出たはずだ」と明らかにした。

北朝鮮軍は、同日午後2時34分から同55分まで、午後3時10分から同41分まで、二度にわたって砲撃を加えた。韓国軍当局は、局地挑発の際の最高の警戒態勢である「珍島(チンド)犬1」を発令し、全軍の警戒態勢を強化した。これを受けて、西海(ソヘ・黄海)の5島地域は、事実上準戦時状況に突入した。

一方、北朝鮮軍最高司令部は同日午後7時に発表した「報道」を通じて、「われわれの革命武力は南朝鮮が祖国の領海を0.01ミリたりとも侵犯すれば、ちゅうちょせず無慈悲な軍事的対応打撃を加え続ける」と発表。北朝鮮軍は、「南朝鮮が『護国』という北進戦争の演習をしでかしては、我々の度重なる警告にもかかわらず、23日13時から、延坪島一帯の我々側の了解に向けて砲射撃を行う軍事的挑発を慣行した」として、韓国側に責任を転嫁した。



mhpark@donga.com