ウリ銀行頭取、ハナ銀行頭取に「聞き流せない」冗談

外換（ウェファン）銀行の売却、ウリ金融持株の民営化など、銀行勢力図の大きな変化を目前に控え、その中心に立っている銀行の頭取らが集まって「意味のある冗談」を交わした。

１９日、ソウル中区小公洞（チュング・ソゴンドン）の韓国銀行で行われた金融協議会で、李鍾輝（イ・ジョンフィ）ウリ銀行頭取は金正泰（キム・ジョンテ）ハナ銀行頭取に聞き流せない冗談を言いかけた。頭取らが金融協議会場で記念撮影のためにそれぞれ立つ位置を決めていた時のことだった。金頭取が遅れて到着して自分の位置を探すと、李頭取は金頭取に向かって、「どうしてうちの方にいらっしゃるのか。外換銀行の方にお立ちになって」と言って、ほかの頭取らと彼をラリー・クレイン外換銀行頭取の方へ押す姿を演出した。ハナ金融が最近、ウリ金融より外換銀行の買収に積極的なことを遠まわしに指摘したのだ。

金頭取は、「昨日、会長（金勝猷ハナ金融会長）がたくさんのことを話された。最近、急にそうなれたようだ」と話した。１８日、金会長が外換銀行の買収作業を２５日までに終えると積極的な意志を示したことを説明したのだ。

一方、最近再び外換銀行の買収に関心を示した閔裕聖（ミン・ユソン）産業銀行（産銀）頭取は、監督当局の否定的な見解に対し、「当局の好き嫌いはともかく、産銀に必要なため」と話した。当局の見解とは関係なく、産銀中心に判断して買収意思を示したというわけだ。同氏は、「私は産銀の話をするだけだ。（当局が懸念する）外換銀行の価格を高める方を望んでいるわけでもない」と強調した。外換銀行をめぐって買収争いを繰り広げる見通しの閔頭取と金頭取は、金仲秀（キム・ジュンス）韓銀総裁を中心に向かい合って座り、しばらく目を引いたりもした。

２人の競争者と豪州のオーストラリアニュージーランド（ＡＮＺ）銀行から求愛を受けている外換銀行のクレイン頭取は、「『グッドモーニング』の他に特に言う言葉がない」と慎重な態度を見せた。

一方、検察の捜査が迫っていると知られている李伯淳（イ・ベクスン）新韓（シンハン）銀行頭取は、「検察から通報されたことがない」と否定した。羅応燦（ラ・ウンチャン）新韓金融持株会長に対する重懲戒決定についても黙り込んだ。同日の協議会にはミン・ビョンドク国民（グクミン）銀行頭取、尹庸老（ユン・ヨンロ）企業銀行頭取、河永求（ハ・ヨング）韓国シティ銀行頭取、金泰永（キム・テヨン）農協信用部門代表も参加した。

achim@donga.com