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「南北関係改善が重要と、北に強調している」 胡錦濤主席が李大統領に明かす

「南北関係改善が重要と、北に強調している」 胡錦濤主席が李大統領に明かす

Posted November. 12, 2010 07:51,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領は11日、大統領府での韓米首脳会議の直後、中国の胡錦濤国家主席との首脳会議を行い、主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議の成功的な開催や、朝鮮半島を巡る情勢などについて意見を交わした。

李大統領とバラク・オバマ米大統領との首脳会議が、昼食や共同記者会見へと続いた一方、韓中首脳会談は20分ほどと、割合短かった。韓米間には、自由貿易協定(FTA)などの緊急懸案があったものの、韓中間には北朝鮮問題を除き、直ちに解決しなければならない懸案がなかったためと見られる。

実際、両首脳は、北朝鮮問題を巡り、意見を交わすことに大半の時間を費やした。

李大統領がまず、胡首席に対し、「今回の会議で国際協力がうまく進むよう、主導的な役割を果たしてほしい」と述べ、「中国経済が順調に進むことは、世界経済の発展と密接な関係がある。中国経済がより発展することを願う」と挨拶の言葉をかけた。胡首席も、「1月から9月にかけての韓中間交易高は、昨年同期より36.7%増加した。両政府は、国際問題に関しても緊密に協力している。全てのことは、韓国と中国との戦略的パートナー関係を証明するものだと思う。中国と韓国は近い隣国であるだけに、安保に関しても、両政府の関心が大変重要だ」と答えた。

特に、胡首席は、「ソウル20ヵ国首脳会議は、アジア初であると同時に、新興国では初めて開かれただけに、重要な意味を持っている」と述べ、「韓国の役割は、議長国としての国家間交渉をうまく組織し、リーダーシップを発揮し結論を出すことだ。今回の会議が成功するよう、積極的に協力するつもりだ」と語った。

さらに、李大統領は、中国が発展の経験を北朝鮮に多く語ったことに対し、謝意を表明した後、「北朝鮮が、(経済発展の)すばらしいモデルがすぐ傍の隣国にあることを認識し、ついてこられるよう、さらに努力してほしい」と要請したと、金姬廷(キム・ヒジョン)大統領府報道官が伝えた。

胡首席は、「韓国は最近、南北関係の改善と関連し、積極的に措置を取っている」と述べ、「韓国が北朝鮮に対し、人道的な支援を行い、南北間軍事実務会談を行うことは、南北関係の改善に前向きな影響を及ぼし、朝鮮半島の情勢はよい方向へと進むことに有利だと思う」と語った。

特に胡首席は、「中国は、『南北関係の改善は朝鮮半島の安定に重要だ』と、北朝鮮指導者に対し強調している」と付け加えた。8月末、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が中国を訪問した際、南北関係の改善を促したことを示唆する発言だ。

李大統領は、「中国と北朝鮮との特殊な関係は十分理解している。(中国は)大韓民国とは未来志向的な関係を結んでいる。過去の関係もさることながら、未来に向け、韓中関係を見てほしい」と述べた。

これに対し、胡首席は、「両国が戦略的パートナー関係を結んでから、さらに近くなり密着しつつあると思う。大変満足している。今後とも深みのある安全、かつ更なる全面的な関係へと拡大することを願う」と述べ、李大統領は、「頻繁に会うことが重要だ。政治や経済、軍事を問わず、相互協力することを願う」と答えた。



yongari@donga.com