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[社説]優秀な医者は溢れているのに、医療市場を制限する国

[社説]優秀な医者は溢れているのに、医療市場を制限する国

Posted November. 06, 2010 05:41,   

台湾が、台北郊外の桃園国際空港周辺に、外国人向け医療観光特区を建設するという。病院やホテルを建設し、最初の4年間は中国などから医療観光客4万5000人を誘致するという目標を掲げている。医療サービスの価格を香港や米国の30%レベルに下げて策定する予定であり、外国人患者の誘致に乗り出している韓国医療産業への打撃が予想される。

医療レベルがアジアでもっとも高いと評価されている日本も、来年は政府や病院、旅行会社が共同で外国人患者の誘致に本格的に乗り出すことを決めた。マレーシアは最近、医療観光病院に対する税制優遇など、医療観光客の誘致対策を発表した。急激に膨張している世界医療市場で、韓国は、まかり間違えばシンガポールやタイのような先発走者に、挑戦状をたたきつけることすら厳しい状況に直面しかねない。

韓国は、外国人患者が07年の1万6000人から昨年は6万人と急増し、医療観光の可能性を確認した。全国の人材らが医学部に偏る現象が長期間続いている。優秀な頭脳が殺到し、良質で安価な医療サービスを提供できる。最近は米国やロシア、中東の富裕層患者らが韓国での治療を希望している。しかし政府は、医療市場への規制には手をつけず、各病院が自ら患者を誘致すべきだと、手を拱いているのが現状だ。

医療サービスを先進化し、海外の富裕層患者を受け入れれば、良質の雇用が多く生じ、外貨所得も獲得できる。そのためには、良質の医療サービスと資本とを結び付けなければならない。シンガポールは1983年、アジア初の投資開放型医療法人(営利病院)制度を導入し、企業と外国人の病院設立や投資を認めた。各病院は民間投資を受け、先端医療機器を備え、病室を高級化し、国際競争力を高めたおかげで、海外患者が1999年の9万人から昨年は63万人に急増した。

韓国政府は営利病院について5年間検討ばかりしている。済州(チェジュ)特別法を改正すれば、済州島内には条件付で営利病院を認めることもできる。しかし、済州島は時期尚早だと、自らチャンスを諦めようとしている。「営利病院は医療の二極化を生む」といった否定的な見方に押されず、営利病院の副作用を最小化する範囲内で、実施対策を探さなければならない。陳壽姫(チン・スヒ)保健福祉部長官は、「営利病院を認める環境はまだ整っていない」と語った。全在姫(チョン・ジェヒ)前長官も同様の言葉を繰り返した。陳長官は、外国政府や病院がその分だけ我々の医療観光市場を奪っていくことにも気付くべきだ。