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[オピニオン]UAE派兵

Posted November. 06, 2010 05:41,   

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約130人規模の韓国軍特殊部隊が、近く、中東のアラブ首長国連邦(UAE)に派遣される。ベトナム戦参戦以来これまで、国軍の海外派兵は、多国籍軍の参加や国連の平和維持活動に限定されてきた。UAE派兵は、戦闘に巻き込まれる危険のない国家に行き、外国の軍隊を訓練させるという新しいタイプだ。韓国軍が、様々な戦闘遂行能力を備え、国際的に認められる強軍になっていなかったなら、実現することのない派兵だ。

◆特殊部隊の派兵は、UAEの要請で推進された。昨年、韓国がUAEと原子力発電所の受注問題を交渉する過程で、UAEが、「戦略的パートナー関係」に見合った軍事協力を韓国側に要請した。そして、具体的な協力リストとして、韓国軍の派遣と合同演習を提示してきた。今年5月には、モハメド皇太子が特殊戦司令部を訪れ、訓練の様子を見た後、特殊部隊の派兵を要請したと、国防部は明らかにした。UAEが特殊部隊を訓練すれば、韓国が建設する原子力発電所の防御も強固になる。

◆UAEには、米国、フランス、オーストラリア、英国など10ヵ国の軍隊3000人余りが派遣され、活動している。先進国は、UAEとの軍事協力に積極的だ。外交的・経済的に役立つためだ。韓国もすでに、軍事協力の利益を手に入れている。警戒用装備や弾薬、車両など、2000万ドル分の防衛産業物資の輸出契約の締結に続き、20ミリ・パルカン砲やK11複合小銃の輸出交渉も進んでいる。500〜700人の予備役をUAEに就職させる案も進行中だ。軍隊も、国益に役立つなら、積極的に活用する必要がある。

◆今は、全方位外交の時代だ。野党民主党は、韓国とリビアやイランとの間に葛藤が生じた時、「中東外交が失われた」として政府を攻撃した。特殊部隊の派兵で、UAEとの関係が緊密になれば、対中東外交と経済進出に大いに役立つだろう。民主党は、何が国益なのかを考えて、派兵に反対しているのだろうか。民主党が、UAE派兵を原子力発電所受注のための「おまけ」と非難するのはやり過ぎだ。野党だからといって、国軍を侮辱する権利はない。国防部が誤解を招いた面もある。国防部は、10月半ばに、UAEに実態調査団を派遣しておきながら、これを隠蔽し、3日に派兵計画を明らかにした。国防部は今からでも、野党に推進過程を十分に説明し、協力を引き出さなければならない。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com