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[オピニオン] 学校体育の再生

Posted October. 02, 2010 02:59,   

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米国や日本、欧州で子供を小中高校に生かせたことのある親御さんは、児童・生徒らの活発な放課後体育活動に驚いた経験があるだろう。児童・生徒らが寮生活を送っている私立学校は、放課後体育活動は不可欠だ。大半の学校が室内体育館やプールを備えている。公立学校や児童生徒らは、学校の授業が終わった後、町公園の芝生のグラウンドで、サッカーや野球、バスケットボールなどを楽しむ。米国には子供のサッカー活動の支援に熱を上げる「サッカーママ」が多い。ビル・クリントン元大統領は1996年、彼女らを集中的に攻略する戦略で、再選に成功した。バラク・オバマ大統領夫婦も、たびたび娘がプレーするサッカー試合の見物に行く。

◆夜間自主学習や塾の梯子で寝る時間すら足りない我が子供らを思えば、気の毒でならない。放課後体育活動の機会は足りず、体育時間すら減っており、体力は落ちざるを得ない。50メートル走や上体起こし、長距離走、腕立て伏せ、跳躍の6つの項目の身体能力検査で、最下位の4,5等級がつけられたソウルの中学高校生は00年の31%から、09年は53.2%へと増加した。児童生徒の身体活動のガイドラインである「7560+運動」(1週間に5日間以上、1日60分以上運動すること)を実践する児童生徒は13.3%に過ぎない。

◆体育活動は、体力を向上させ、協同心や共同体意識のような人性を育成するのみならず、脳に血液や酸素の供給を増やし、頭脳発達に役立つ。脳研究の権威者であるジョン・レイティ・ハーバード大学医学部教授は、運動は学習能力を向上させ、うつ病解消を手助けすることを立証した。成長期に行われる学校体育は、体育活動を身につけさせ、生活体育の発展へと繋がることからも、積極的に活性化させる必要がある。

◆政府は15年までに、学校スポーツ部活の登録生徒の割合を、昨年の27.4%から50%に、昨年は13.4%だった「7560+運動」の実践率を30%までに引き上げる計画だ。李周浩(イ・ジュホ)教育科学技術部長官は、「英国のイートンスクールのように、生徒らが様々なスポーツ活動を楽しむことができるように誘導する」と語った。学校生活記録簿にスポーツ部活の内容を記録し、入学査定官制の入試に反映する案もまとめた。でも、体育活動は増進できず、入試の選考資料だけ一つさらに増やす結果は、子供らのためにも、また国や社会のためにもあってはならない。

權順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com