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野球代表の金ミョンソン「第2の朴賛浩になりたい」

野球代表の金ミョンソン「第2の朴賛浩になりたい」

Posted September. 08, 2010 07:28,   

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野球の広州アジア大会韓国代表24人のうち、祝賀の電話が一番多くかかってきた人は誰だろうか。林泰勳(イム・テフン=斗山)、鄭現旭(チョン・ヒョンウク=三星)、宋勝準(ソン・スンジュン=ロッテ)ら錚々たる先輩を抜いて代表チームに選ばれた唯一のアマチュア、金ミョンソン(22、写真=中央大学)だ。

「一本のお祝いの電話もなかった」という代表チームの常連である鄭大鍱(チョン・デヒョン=SK)と違って、彼の電話機は鳴りっぱなしだった。午前4時まで鳴り続けるベルの音のため、まともに眠ることもできなかった。同日、全国大学選手権大会の試合中、話を聞いた金ミョンソンは、「学校へ帰ってくるバスの中で、すすり泣く母親の電話をもらって私も泣いた。お祝いの電話のためでもあったが、ロッテの李大浩(イ・デホ)、姜鏜鎬(カン・ミンホ)先輩と会うと思ったら、なかなか眠れなかった」と話した。

●大学1年生の時に投手へ転身

金ミョンソンは先月、新人ドラフトでは全体5番目でロッテの指名を受けた。直に戦力に役立つと期待される有望株だ。彼は3塁手としてプレーしていた奨忠(チャンチュン)高校時代までもあまり注目を受けられなかった。プロ球団に指名してもらえず、歯を食いしばって中央(チュンアン)大学に進んだ痛みもある。

金ミョンソンは大学1年生の時、自薦他薦で投手へ転向してから頭角を現わし始めた。今季、11試合に出て68回を投げて6勝無敗、防御率1.72の成績を収めた。金ミョンソンは、「高校の時あまり投げていなかったので肩が丈夫とよく言われる。プロで再び私を呼んでもらえるようにするため、心を鬼にして下半身のトレーニングに励んだ」と話した。

サプライズ抜擢だという周りの反応に対しては、「私もびっくりしたのだから、他の人はもっとびっくりしただろう。代表チームへ行って、皆が面倒くさがることは全部私がやる」と謙虚に語りながらも、「チャンスさえあれば、先発、中継ぎを問わず、全力で投げてサプライズ抜擢という言葉がもう出ないようにする」と覚悟を決めた。

●チャンスが来たら、全力で投げる

完投能力を揃えていると評価される金ミョンソンは、広州アジア大会で弱体チーム相手との試合で長いイニングを消化するか、中継ぎとして活用されるものと見られる。金ミョンソンは、「大学の時に初めて太極マークをつけた朴賛浩(パク・チャンホ)先輩が私のヒーローだ。先輩のように最後まで諦めない選手になりたい。我心を捨てて、懸命に学んで一試合でも多く、国家代表の先発としてマウンドに立つのが夢だ」と話した。

鉠汎鉉(チョ・ボムヒョン)監督は最終エントリーを発表する際、「金メダルを取る選手を選んだ」と話した。金ミョンソンが広州の空の下で、鉠監督の願いどおりに名声(韓国語の発音でミョンソン。金ミョンソン選手の名前と発音が同じ)に相応しい活躍を展開することを期待する。



noel@donga.com