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大統領実兄・李相得議員の不法査察関与説で与党内の軋轢エスカレート

大統領実兄・李相得議員の不法査察関与説で与党内の軋轢エスカレート

Posted September. 02, 2010 07:42,   

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不法査察疑惑と大統領府の人事検証ラインの責任論で、浮き彫りになったハンナラ党親李系(李大統領系)の若手派側と、李明博(イ・ミョンバク)大統領の実兄、李相得(イ・サンドゥク、SD)議員側との軋轢がエスカレートしている。若手グループが、李議員の名前を公開し、批判していることから、双方の対立はさらに厳しくなっている。民主党は、与党内の内輪もめの影響に注目している。

●李相得議員「告発したければ、勝手にしたら良い」

李相得議員は1日、国会本会議場前で記者団に対し、「政治家は、しゃべりたい放題しゃべる者ではないか。政治家の言うことは黙って聞いていればいい」と話した。前日、ハンナラ党の議院研鑚会で、若手の鄭泰根(チョン・テグン)議員が、「李相得議員は、不法査察の事実を知っていた」とし、李議員を不法査察の背後に挙げたことについての質問を受けてからだった。

李議員はさらに、「私は争いたくない。(私を)告発したければ、勝手にしたらいい」とも話した。若手派グループに応対する必要がないという雰囲気だった。

しかし、李議員と親しい議員らは、憤りを隠せなかった。李議員と近いチャン・ジェウォン議員は同日、ツイッターに「はっきりした根拠なしに公開の席上で、ずっと年の離れた後輩が、先輩を真っ向から攻撃するのは破倫的」と書き込みし、若手派を批判した。他の議員は、「(若手派の主張は)荒野のエコー」とこき下ろした。李議員への攻撃に先頭に立つ3〜4人の議員の他には、党内に同調者がほとんどいないという意味だ。

李議員側は、これからずっと傍観してばかりいるはずがないという観測も出ている。李議員側のある議員は、「今、当事者(李相得議員)が自制しているから、我々も行動を起こしていないが、若手派が引き続き、党に迷惑をかける行為を続けた場合、議員らが自発的に対応策を探すこともあり得る」と話した。

●若手派「ビック・ブラザー」と反感むき出し

若手派グループは連日、非難の矛先を向けた。ハンナラ党の鄭斗彦(チョン・ドゥオン)最高委員は同日、最高重鎮連席会議で、「大統領府に(朴正煕政権の警護室長だった)車智𨩱が生き返ったのではないか、という憂慮をせざるを得ない」と話した。大統領府関係者が、「若手派議員が、(国会人事聴聞会で)落選した金台鎬(キム・テホ)首相候補者を推薦したにも関わらず、人事検証の責任を大統領府に聞いている」という内容が一部マスコミに報道されたことを受け、即反論したもの。

鄭最高委員は、「不適切な人事の責任を議員側に押し付け、査察を正当化し、継続するという意図を露にしたことで、国会と予定を否定し、脅迫した」とし、この言葉を発した大統領府関係者の問責を促した。

南景弼(ナム・ギョンピル)議員もツイッターに、「人事トラブルと不法査察を生んだ『ビック・ブラザーら』の認識を赤裸々に示す発言だ。必ず直していく」と書いた。南議員は、「(不法査察の疑惑の提起は)権力争いや主流内の分裂と見てはならず、いつか浮き彫りになる問題だった」と強調した。

●党内の自粛論

親朴(朴槿恵氏系)陣営は、言葉を控えている。今年初め、政治家への査察疑惑を集中的に提起したことに比べたら、かなり慎重な雰囲気だ。

親朴系重鎮の洪思徳(ホン・サドク)議員は同日、最高重鎮連席会議で、「政治権力はレジャー光線のごとく、離れ離れになったら紙一枚も穿つことができないが、主流内部のことで葛藤が生じることを黙って見てばかりいるわけではない」とし、「当事者と会い、解決しろ」と公式的に問題提起へ乗り出した鄭議員側を批判した。

金武星(キム・ムソン)院内代表は同日、記者懇談会で、「安商守(アン・サンス)院内代表と共に仲裁に乗り出す」と話した。李在五(イ・ジェオ)特任長官は、本会議場へ入る際、双方の葛藤をどうやって解決するつもりか、という記者らの質問に対し、「特任長官の所管でない」と一線を画した。



kimkihy@donga.com