対北朝鮮支援で在庫米の管理も「解消」

与党が、対北朝鮮コメ支援の再開を推進し、「剰余米」で悩んでいた政府のコメ管理も解消する見通しだ。韓国は、０８年以降続いたコメの豊作にもかかわらず消費が減少し、コメの適正価格の維持と在庫管理に問題を抱えていた。このため、これまで国内の一部では、「北朝鮮へのコメ支援を再開すべきだ」という声があった。

２２日、農林水産食品部（農食品部）によると、今年も大きな異変がない限り豊作になる見通しだ。しかし、ただ笑ってはいられない。収穫期が過ぎれば、国内のコメの在庫は適正水準（７２万トン）の２倍を上回る１４９万トンに達すると予想されるためだ。

農食品部関係者は。「剰余米のため、コメの価格が目標価格（８０キログラム１袋１６万８３ウォン）に達しなければ、政府が農民に変動直払金を支払わなければならない。今年だけで１兆ウォンを越えるだろう」と見通した。実際、在庫が増え、国内のコメ価格は急落した。昨年２月、８０キログラム１袋で１６万２１８８ウォン水準だったコメの価格は、先月１３万３５００ウォン台まで下落した。

剰余米の保管も悩みの種だ。コメの卸と流通を担当する米穀総合処理場（ＲＰＣ）のある関係者は、「今年は１万２５００トンの新米が入ってくるが、保管する空間がない」と話した。現在、一部の剰余米の倉庫には、０５年の収穫米が積まれているのが実情だ。このため政府は、古米は飼料用に切り替える案を検討したが、国民の反発で大きな進展がない。

対外政策研究院のホン・イクピョ専門研究員は、「国内の剰余米は、０８年の対北朝鮮支援が中断し、爆発的に増加した面がある。支援が再開されれば、剰余米の解決に大きな助けになるだろう」と期待した。

alwaysj@donga.com