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COEX半径600メートル、G20期間中に通行規制へ

COEX半径600メートル、G20期間中に通行規制へ

Posted August. 03, 2010 07:08,   

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11月11〜12日、主要20ヵ国(G20)首脳会議が開かれるソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)のCOEX(コエクス)一帯に検問所が設置され、一般の通行が規制される。

2日、ソウル市や警察などによると、警察は、G20首脳会議の開催を100日後に控え、COEXを中心に半径600メートルに38の検問所を設置し、一般の通行を規制することにするなど、史上最高レベルの警備対策をまとめた。

会場近くに住民がほとんどいなかった6月のカナダ・トロントG20首脳会議とは違い、COEX周辺は常駐人口だけで5万人を数える上、1日平均流動人口も10万人に達し、警備に格別な対策が求められている。警察、ソウル市、江南区などは、周辺住民の不便を最小限にとどめる一方で、警備に万全を期さなければならない難題を抱えているわけだ。

●COEX周辺に二重保護

警察の計画によると、COEX周辺の検問所38ヵ所には、居住民用の入り口と外部人用の入り口が別々に設置され、市民の立ち入りを効率的に規制する考えだ。住民の不便を最小限にとどめるため、別途の認証装置を提供する案も検討されている。江南区庁の確認を通じて身元が認証された居住者は、検問所で簡単な確認手続きだけを済ませる。居住者でない場合、検問所で身分証明書や所持品の検査を受けて、訪問先や目的などについての説明を求められる。

COEXを中心にグランドインターコンチネンタルソウルホテル、オークウッドプレミアコエクスセンター、現代(ヒョンデ)デパート貿易センター店、都心空港タワーなどが入っているブロックは、フェンスでさらに取り囲んで警備する。

警察の関係者は、「海外では会場を完璧に鉄条網で張り巡らせたケースもある。COEXへ入る最終出入り口は最小限に運営する」と話した。ソウル市とソウル地方警察庁は12億ウォンをかけてCOEX周辺に防犯カメラを追加で設置し、総合状況室を運営して周辺一帯の交通の流れを管理することにした。

集会やデモも一切禁止される。08年6月にCOEXで開かれた経済協力開発機構(OECD)閣僚会議の時はデモ隊がCOEXの出入り口前で集会を開催しこともあるが、今回のG20会議ではそのような集会が不可能だ。その代わり、会議期間中に会場と離れたところに「平和集会区域」を設ける案を検討している。

警察の関係者は、「集会とデモに関する法律やG20首脳会議の警備安全のための特別法でも規制が難しい1人デモは、大統領警護室法を適用してでも阻止する方針だ」と話した。

●「住民便宜」か「安全警備」か

会議期間中、警備の第一原則は「住民不便の最小化」だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領が、「市民の生業や日常生活への支障を最小限にとどめる範囲内で会議を準備するように」という指針を下したからだ。警察と当該自治体は、「警備」と「住民便宜」という対立する問題をめぐって頭を悩ませているが、これといった折衷案を見出し難い状況だ。

江南区庁は当初、COEX半径600メートル以内に居住する住民約8万6000人に対し、電子タグ(RFID)チップが組み込まれた臨時の身分証明書を提供する計画だった。区庁の関係者は、「検問所ごとに住民向けの端末を別途設置すると、簡単に身分を確認することができたが、プライバシー侵害の問題が指摘され、結局、計画そのものが保留となった」と話した。

区庁と警察は最近、RFIDカードの代わり、偽造・変造防止機能が組み込まれたホログラムステッカーを作る案を推進している。希望する居住民に住民登録証に簡単に付着できるステッカーを提供し、プライバシー侵害の余地を無くし、検問手続きの最小化を図ったものだ。また、町内会や地域放送などを通じて「不便でも会議当日はできるだけCOEXへの出入りを控えるように」と訴えることにした。

会議期間にCOEXモール地下の商店街の運営についてはまだ結論を出せずにいる。警察の関係者は、「大統領府から地下の商店街の運営に関する指針が出るまでは、警備対策を講じることができない。G20首脳会議の開催日が近付いてくると、COEX周辺の商人と市民たちも積極的に協力することを期待している」と話した。



jhk85@donga.com