ソウル中浪(チュンラン)警察署は、結婚に反対していた交際女性の母親を凶器で刺し殺し、交際女性の金某氏(25)を監禁した状態で人質に取っていた朴某氏(25)に対して、殺人および特殊監禁の罪で25日、拘束礼状を申請した。
朴氏は24日の午後、ソウル市中浪(チュンラン)区にあるソン某氏(49・女)の自宅であるHマンションでソン氏を凶器で殺害した後、交際女性を人質に取っていたが、10時間後の24日午前2時ころ、警察に自首した。
警察によると、朴氏はインターネットで購入した長さ24センチほどの凶器と手錠を用意して、24日、金氏の自宅を訪ね、「書留郵便です」と騙して家の中に侵入したという。
警察関係者は、「朴氏が家に入るや否や、面と向かって朴氏を咎めるソン氏の右肘の内側に7センチほどの深い傷を与え、大量出血で死なせた」とし、「朴氏が、当時ソン氏の腕に血止め措置をしたあと、外に出そうとしたが警察に捕まると考え、再び玄関ドアを閉めたと供述した」と明らかにした。障害の前科で罰金刑の指名手配を受けていた朴氏は、2週前にも金氏の自宅を訪ねたが、金氏の両親が警察に通報すると言ったら引き返していたことが明らかになった。
一方、ソウル市蘆原区孔陵洞(ノウォング・コンルンドン)にある泰陵(テルン)聖心病院の葬儀場に設けられた焼香所には、ソン氏の親戚たちが駆けつけ、ソン氏のあっけない死が信じられない様子だ。
ソン氏の実弟(47)は、「今年9月に夫の還暦祝いの宴会を開くと言っていたのに、こんなことがあり得るものか。私たちが心配すると思ったのか、姉さんは甥娘の彼氏の話は一度もしたことがない。9月には義理兄の還暦祝いの宴会を開いてあげると自慢していたのに、あまりにもあっけなく逝ってしまった」と言って言葉を失った。また、「甥が、真の前で自分の母親が亡くなるところを目の当たりにしながらも、冷静に対応して被害は避けられたが、精神的にショックを受けてはいないか心配だ」と話した。
死亡したソン氏は、病院で介護人で働いてきたという。
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