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アイホン4の販売、韓国は除外 背景めぐり憶測交錯

アイホン4の販売、韓国は除外 背景めぐり憶測交錯

Posted July. 19, 2010 06:37,   

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「アイフォン4が『タムダル(来月)フォン』(市販が来月に見送られたという意味)になってしまった」

17日(韓国時間)、アップル社のスティーブ・ジョブズ最高経営者(CEO)が米カリフォルニア州クパチーノ本社で行った記者会見を見届けた韓国のアップルファンやネットユーザーたちは一斉に失望感を示した。ジョブズ氏が、「来月30日、アイフォン4が市販される予定だった18ヵ国のうち韓国が除外された」と明らかにしたからだ。ジョブズ氏は、その理由について「政府の承認を得るのに時間がかかっているため」とだけ説明した。

同日の会見は、韓国時間で17日午前2時に始まったが、アイフォン4の受信不良問題が浮き彫りになっているなかで、国内のネットユーザーたちはインターネット中継でリアルタイムでこれを見守り、書き込みをするなど大きな関心を示した。放送通信委員会(放通委)とKTは、急いで「政府の承認とは関係ない」と釈明した。

アイフォン4を買おうとスマートフォンの購入を見合わせていた消費者らは不満を露にした。甚だしくは、一部のネットユーザーは、「韓国政府が国内スマートフォンメーカーを保護するため、アイフォン4の市販をわざと見送らせているのではないか」「国内通信社とメーカーが政府を相手にロビーを行った」などなどの根も葉もない陰謀論まで提起した。

これに対し、KTの表鉉明(ピョ・ヒョンミョン)社長は17日、自身のツイーターを通じて、「アイフォン4市販の延期のニュースに困惑されたと思うが、アイフォン4の市販には変わりがない」と書き、問題の解決に乗り出した。さらに18日にはKTが報道資料を出し、「当初7月にアイフォン4を市販する計画だった。しかし、形式承認を準備する時間が長引いているため、1〜2ヵ月内にアイフォン4を市販する」と発表した。

放通委は、「18日現在、アップルは韓国政府に認証を申請したことがない。アイフォン4の韓国市販除外は、韓国政府の承認とは無関係な問題だ」と釈明した。KTは自体進行中の「品質テスト」が長引き、放通委電波研究所の「放送通信機器認証(電波認証)」をまだ申請できなかったと説明した。KTの関係者は、「目玉商品のアイフォン4の受信品質問題が最近提起され、KTの無線網でアイフォン4がきちんと作動するかをさらに慎重に点検している」と話した。しかし、一部ではアイフォン4の7月市販が既に先月8日予告されていた状況で、特に韓国だけでテスト期間が長引いて市販が遅れるというのは腑に落ちないという反応を見せた。

一方、ジョブズCEOが「アンテナの受信機能問題は、アップルだけの問題ではなく、ノキア、ブラックベリー、三星(サムスン)など他のスマートフォンでも共通した現状が現れている」と釈明したことに関連し、情報技術(IT)業界では自社の不具合に他社まで引き込もうとしているという批判も出た。ブラックベリーのメーカーであるリサーチインモーションは、「我々をアップルの問題に引き込もうとする行為は許せない」と反発を強めた。モトローラも「自体調査結果、『ドロイドX』がアイフォン4より手に握った時、はるかに優れた感度を見せるという事実が分かった」と主張した。

ジョブズ氏は同日の記者会見で、アンテナの受信機能をアップさせることができる「バンパーケース」(29ドル)を9月30日まで無料で提供すると述べた。また、これに満足しないお客に対しては、購買してから30日以内の場合、全額払い戻しを行うと付け加えた。しかし、氏は、受信機能に問題があることは認めながらも、リコールについては「検討結果、妥当でないという結論が出た」と話した。



sukim@donga.com higgledy@donga.com