米国は、北朝鮮に対する独自の対北朝鮮制裁の発表時期を、しばらく北朝鮮の動向を確認した後、弾力的に調節する方針だ。
国連安全保障理事会が、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件を糾弾する議長声明の採択後、北朝鮮が見せている融和的な態度が、実質的な非核化措置につながるかどうかを見届けてから、独自の北朝鮮制裁措置を段階的に発表する可能性が高いということだ。
ワシントンの外交筋は13日(現地時間)、「北朝鮮が、国連安保理措置後、国連司令部との将官級会談に関心を示すなど、融和的な姿勢を見せており、米国は現在の北朝鮮の反応を注視している」と話した。国連安保理議長声明の採択後、北朝鮮は6者協議による非核化努力を強調し、6者協議の復帰を希望した。
同外交筋は、「北朝鮮が実質的な非核化措置を取った場合、追加的な北朝鮮制裁措置が、北朝鮮のこのような努力に冷水を浴びせる可能性があるというのが、米政府の判断だ」と説明した。
しかし、米国は、北朝鮮に対する独自の対北朝鮮制裁措置カードの留保や先送りではなく、北朝鮮が実質的な非核化措置を取らない場合、いつでも使えるよう準備していると外交筋は伝えた。
米国務省当局者は同日、「米国はこれまで、国連安保理決議1874号の履行に焦点を合わせてきた。現在、さらなる追加措置が必要だと判断する時なのか、分からない」と話した。また、別の当局者は、「今は、北朝鮮が国連安保理議長声明で現れた国際社会の対応にどのように反応するのか見守る時だ」と話した。
一方、外交通商部当局者は14日、米国が2国間レベルの対北朝鮮制裁措置を延期するという一部報道に対し、「事実ではない」とし、「米国政府は、2国間レベルの対北朝鮮措置を検討中であり、韓米間で(その内容をめぐって)緊密に協議している」と話した。同当局者は、「安保理議長声明後の『出口戦略』問題も、北朝鮮の具体的な行動を見ながら、関係国と協議していく。政府は、対話と制裁を並行するという態度に変化はない」と付け加えた。
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