世界最大のサッカーフェスティバルが終着駅を目の前に控えている中、グラウンドの外では有名人による熱っぽい予測競争が繰り広げられている。世界的なサッカースター、解説者、賭博師、占い師にとどまらず、ドイツでは水族館のタコまで登場した。南アフリカ共和国W杯に喩えられる予言W杯。果たして勝者は誰なのだろうか。本大会出場32カ国の成績表ほど興味津々な預言者らの成績をまとめてみた。
●A—ヒディンク、タコの「パウル君」
異変と反転が続出したW杯南アフリカ大会で神技を披露した預言者は、02年韓日W杯で大韓民国の4強神話を成し遂げたフーズ・ヒディンク・トルコ監督だ。彼は4月27日、ソウルで行われたオランダ・ベルギーW杯共同誘致記者会見に参加し、オランダとスペインの決勝進出を予測した。準決勝で7日、オランダがウルグアイを制したことに続き、8日、スペインがドイツを下すと、ネットユーザーらはヒディンクの先見の明に驚きを隠せなかった。
ドイツ・オーバーハウゼン水族館の占いタコ「パウル君」も最高の預言者に浮上した。パウル君は国旗が付けられたガラス箱の中の貝を食べるやり方で試合の結果を予測し、ドイツの6試合の勝敗を全て的中させた。ドイツがスペインに敗れると、パウル君はがっかりしたドイツのファンから「サメの入った水族館に入れるべき」と非難されている。
●B—メッシ、ハン・ジュンヒ
短いが強烈な予測で我々を驚かせた預言者だ。アルゼンチンのリオネル・メッシは8強脱落後、「スペインがドイツに復讐してくれるだろう」と意味深い一言を残した。メッシがプレーしているスペインリーグへの間接的な支持の宣言であり、決勝行きのチケットの主を予想したのだ。
KBSのハン・ジュンヒ解説委員もネットユーザーらから「接神」の称号を得た。守備手の李正秀(イ・ジョンス)のギリシャ戦初ゴールを予想し、フランスのグループリーグ脱落を当てた。しかし、彼は16強戦を控えてブラジルの優勝を予想し、神技を披露し続けることはできなかった。
●C—カストロールフットボールドッドコム
科学的な分析を通じて予測したものの、成績が今一の集団もある。サッカー専門サイトのカストロールフットボールドッドコム(www.castrolfootball.com)は、W杯開幕前、韓国のベスト16入りの確率を28.2%と予測して、レッドデビルズの不満を買った。4強候補(ブラジル>スペイン>オランダ>イングランド)のうち、2チームは当てたが、イングランドがベスト8入りにも失敗して面子をつぶした。しかし、4強戦でドイツの敗北を当てた。
●F—ペレ、ベッケンバウアー
これまでW杯と同様、落第を免れなかった預言者は「サッカー皇帝」ペレだ。「ブラジルが最も強力な優勝候補だ。アフリカチームとの決勝戦が観たい」と言った彼の予言は呪いになった。16強戦を控えて優勝候補に挙げたブラジル、アルゼンチン、ドイツは苦杯を飲んだ。ドイツのサッカー英雄、フランツ・ベッケンバウアーは、「アフリカチームがベスト4入りする」と、ペレの予言を下支えして恥をかいた。
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