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電力の供給余力ギリギリ…勧奨温度違反のビルには罰金も、政府が省エネ対策

電力の供給余力ギリギリ…勧奨温度違反のビルには罰金も、政府が省エネ対策

Posted July. 07, 2010 06:31,   

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「最悪の場合、全国に停電の事態が発生しかねない」(知識経済部の関係者)

今年夏の電力供給に「警報」が鳴った。いち早く訪れた蒸し暑さのため、冷房需要が急増した上、景気回復のため、産業界の電力消費も増えているためだ。

これを受けて政府は6日、閣議で今年下半期(7〜12月)の勧奨冷房温度を遵守しない大型ビルに対し、罰金を課すことを柱とする省エネ対策を確定した。政府が冷房温度に対し、罰金を課すのは初めて。

知識経済部(知経部)は同日、「今年のエネルギー消費の伸び幅は7%と、11年ぶりに最高となるものと見られる」とし、「原子力発電所のトラブル発生など、最悪の状況になった場合、電力供給で全国規模の非常事態が発生しかねない」と懸念を示した。

今年夏の最大電力需要は、前年より11.8%増の7070万キロワットと見込まれる。このうち、冷房需要は21.2%を占める。

知経部の関係者は、「冷房が集中するピーク時(午前11時〜午後3時)には、予備電力が460万キロワット(予備率=6.5%)まで下がるだろう」と見込んだ。また、需要の調整が間に合わない場合、予備電力は164万キロワット(予備率=2.2%)にまで下がりかねないと懸念した。

これを受けて政府は、デパートなど、年間エネルギー消費量が2000TOE(石油1トンを燃焼する時に発生する熱量)以上の大型ビル586棟に対し、勧奨温度である26度(販売施設は25度)を遵守するように定め、これに違反する場合、300万ウォンの罰金を課すことを決めた。

8月は、「ピークタイムの冷房機器の順次運行制」も導入される。冷房電力の使用が集中する午前11時〜午後3時は、大手スーパーなど全国の大型ビルの冷房機器を、順次1時間に10分ずつ切る内容のキャンペーンだ。

一方、来年からは、運輸部門の省エネに向けて、現在はソウルや京畿道(キョンギド)、大邱(テグ)などの地域だけで実施している「自動車曜日制」も、釜山(ブサン)や仁川(インチョン)、光州(クァンジュ)、蔚山(ウルサン)などの全国の広域市に拡大することにした。

知経部は、「夏場の電力需給の非常事態に備えるため、7月の第3週中に病院やホテル、製造会社などで非常訓練を実施するつもりだ」と明らかにした。



imsun@donga.com