Go to contents

「相次ぐ誤審、審判たちも自粛…韓国でも主審が出るべきだ」

「相次ぐ誤審、審判たちも自粛…韓国でも主審が出るべきだ」

Posted July. 01, 2010 06:32,   

한국어

「やや気が滅入っているのが正直なところです」

サッカーW杯の南アフリカ共和国大会で、最近相次いで誤審騒ぎが起きている中で、国際サッカー連盟(FIFA)が29日、南アフリカ・ブレトリアのオデンダル高校で、審判練習の現場を公開した。最近の論争を反映するかのように、取材陣400人あまりが現場を訪れ、彼らの練習を見守った。二つのグランドに分けて行われた練習で、スピーカーを使ってブブゼラの音を大きく流し、実際の競技場の雰囲気を演出した。地元大学のサッカー選手らが出て、フリーキック、パスなど実際のプレーを再現しており、審判たちは組をなして判定練習を繰り返した。

同日の練習には、韓国人審判として唯一今回のW杯に出場したチョン・ヘサン国際審判(39・写真)も参加した。チョン審判は、一次リーグのウルグアイ—フランス戦、スペイン—ホンジュラス戦、パラグアイ—ニュージーランド戦の3試合で副審として活躍した。

1時間30分間あまりの練習を終えた後で会ったチョン審判は、「最近誤審騒ぎのため、審判たちがやや落ち込んでいる。各自、プライドのため直接触れていないだけだ」と述べた。このような雰囲気のためか、FIFAは審判たちの士気高揚に力を入れているとチョン審判は伝えた。

誤審を防ぐためのビデオ判読とスマートボールの導入にチョン審判は否定的な見方を示した。チョン審判は、「サッカーのように試合の流れが重要な試合で、ビデオ判読が採用されれば、試合自体の面白さが半減してしまう。スマートボールも、費用問題などのため、FIFAが導入することに乗り気ではないと聞いている」と述べた。

120人あまりの審判の間でチョン審判は、もう一人の太極戦士(韓国代表)だ。チョン審判は、韓国のグループリーグの3試合とベスト16決定戦に割り当てられた審判たちと親密な関係を保ち、公正な審判を頼んだ。チョン審判は、「アルゼンチンで副審を務めていたベルギー人審判が訪ねてきて、『2番目のゴールがオフサイドだったが、旗を上げなかったのはミスだった』と話した。ウルグアイ戦の主審を務めたドイツ人審判が、『韓国は運が悪かったようだ。本当に優れた試合をしたのに、残念だ』と言った」と付け加えた。

ベスト8決定戦の副審として配置されたチョン審判は、「サッカーW杯で自国の審判がいるかいないかは、大きな違いがある。韓国でも、副審のみならず、主審が出るべきだ」と、審判に対する関心を呼びかけた。



creating@donga.com