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初の国産静止軌道衛星「天理眼」の打ち上げに成功

初の国産静止軌道衛星「天理眼」の打ち上げに成功

Posted June. 28, 2010 08:39,   

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我が技術で開発した初の静止軌道衛星「天理眼(チョルリアン)が27日に、打ち上げに成功した。教育科学技術部(教科部)は、「天理眼は午前6時41分(韓国時間)、南米フランス領、ギアナのクールー宇宙センターで打ち上げられた」と明らかにした。フランスの発射体「アリアンー5ECA」に搭載されて打ち上げられた天理眼は午前7時19分ごろ、オーストラリアのドンガラ地上局との交信に成功した。

天理眼は、韓国電子通信研究院(ETRI)が開発した通信用アンテナと海洋及び気象観測用カメラをそれぞれ1台ずつ搭載している。今回の打ち上げの成功により、韓国は世界で10番目に通信衛星を開発した国となった。また、世界で7番目に独自の気象衛星を保有することになっただけでなく、静止軌道衛星としては世界初の海洋観測衛星を運営することになった。

同日、クールー宇宙センターで打ち上げを見守った天理眼衛星打ち上げ管理団は、衛星の交信事実が伝わると、拍手をしながら成功を祝った。金暎錝(キム・ヨンシク)打ち上げ管理団長(教科部・科学技術政策室長)は、公式ブリーフィングを通じ、「天理眼打ち上げの成功により、わが国の存在感が大幅に高まり、国民生活はさらに便利かつ安全になることを期待する」と述べた。

天理眼は約2週間後、韓半島周辺の最終目標軌道である東経128.2度、北緯36度、上空3万6000キロに安着する予定だ。それまで、天理眼は3度に渡り、自分のエンジンを噴射し、高度を高める過程を経ることになる。

天理眼は、さまざまなテストや補正作業を経て、12月から正常通信や海洋、気象サービスを提供することになる。そうなれば、30分ごとに提供された気象予報は、15分ごとへと早まり、台風などの気象予報は少なくとも8分ごとに提供される。韓半島周辺海域の水温や海洋汚染などをリアルタイムで観測する任務も引き受ける。

天理眼の通信用アンテナが宇宙認証を受ければ、21世紀情報通信産業の中核となる3次元(3D)テレビやウルトラハイビジョンテレビ(UHDTV)など、次世代衛星放送通信サービス提供の基盤も整えることになる。教科部は、アジア太平洋地域の宇宙資源の新規確保が大変難しいだけに、静止軌道衛星の周波数や軌道確保による経済効果は約4560億ウォンに上るだろうと見込んだ。

放送通信委員会(放通委)は、天理眼部品の80%は国産技術で開発され、今後、年間1300億ウォンに上る通信衛星システムの海外輸出も期待できると明らかにした。

天理眼は、教科部や放通委、国土海洋部、気象庁の4つの省庁が8年間、計3549億ウォンをつぎ込んで開発し、今後7年間活動することになる。



uneasy75@donga.com sanhkim@donga.com