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ソウル市教育監当選が「補正予算案編成」の延期要請、市教育庁は難色表明

ソウル市教育監当選が「補正予算案編成」の延期要請、市教育庁は難色表明

Posted June. 08, 2010 07:35,   

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ソウル市教育監に当選した郭魯鍱(クァク・ノヒョン)氏、ソウル市教育庁に補正予算案の編成を就任以降へ延期を要請したが、市教育庁が難色を示し、予定通り上程された。郭氏は就任以降、第2次補正予算の審査の際、公約実行に必要な予算を編成することになる。

7日、市教育庁によると、郭氏は先週、市教育庁が補正予算案を編成し、ソウル市教育委員会(市教育委)に提出された事実を後になってから知り、市教育庁に上程の延期要請を申し入れた。郭氏側は、「下半期の予算編成する上で、私たちの意向が反映されなければ、今年2学期から公約を実行していくことが困難になるものと予想され、延期を要請した」と述べた。

市教育庁は5日、会議を開き、郭氏側の要請について討議した。会議では、「新しい教育監の就任以降に見送れば、時間に追われて物事がうまく行かないだろう」との意見が示され、郭氏側に理解を求めることで一致した。ところが、実務者の勘違いで5日、市教育委員会に上程の延期を求める公文が間違って送られた。そこへ、市教育庁は6日午後、緊急の幹部会議を開き、予定通り予算案を処理するよう、修正公文を送り直した。

李成熙(イ・ソンヒ)ソウル市副教育監(教育監権限代行)は、「(市教育委の業務を処理する)議事局とコミュニケーションに問題があり、最初の公文が間違って送られた。今回の予算案には、8月に早期退職する教員らの退職金800億ウォンあまりが含まれている。早期退職を6月までに処理できなければ、(人事不正で見送られた)新規専門職の人事に支障をきたすため、郭当選者側に理解を求めた」と説明した。

郭氏側も、「補正予算の編成に私たちが加わる余地がないため、制度そのものに不合理的な側面がある」としながらも、「必ずしも、予算編成したい分野を決めていたわけではない。8月に第2次補正予算の編成があるだけに、市教育庁の意見を受け入れることにした」と話した。

一方、この過程で、従来の市教育庁の職員らと郭氏側の教育監業務引継ぎ委員会委員らの間で、対立を煽る勢力があるという噂が市教育庁の内外に流れた。市教育庁の高官は、「今回の事態を教育科学技術部の圧力によるものだと決め付ける向きもあるが、それは事実でない。(人事の不正で萎縮した)従来の既得権層が、働きかけているという話も聞く」と伝えた。従来の既得権勢力は選挙後、郭氏側に祝辞を伝えようとしたが、断られたようだ。



kini@donga.com