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[オピニオン]鳩山政権「8ヵ月の天下」

[オピニオン]鳩山政権「8ヵ月の天下」

Posted June. 03, 2010 08:14,   

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昨年8月30日、日本の衆議院選挙で当時、野党第一党だった民主党は、54年ぶりの実質的な政権交代に成功した。自民党の長期政権の弊害に嫌気をさした有権者の爆発的な支持を追い風に、民主党は全480議席中64%の308議席を占める圧勝を収めた。鳩山由紀夫民主党代表は、「クリーンな政治家」というイメージで、総選挙の勝利の立役者となった。9月16日に発足した鳩山政権の支持率は、70〜80%まで上昇した。

◆「第2の明治維新」という国民の期待を受け、政権を獲得した鳩山首相が、2日、首相を辞任することを明らかにした。政権発足から約8ヵ月半で退く短命だ。民主党政権の最大実力者である小沢一郎幹事長も、退陣の意思を表明した。自民党政権の安倍晋三、福田康夫、麻生太郎首相に続き、鳩山首相まで4人の首相が相次いで任期1年以内で辞任した。日本政治の不安定さが浮き彫りになり、政局は混乱に包まれている。

◆鳩山政権の没落を招いたのは、経験やリーダーシップ不足、政策の混乱と信頼の失墜だった。民主党は、「クリーンな政治」を掲げ、政権を取ったが、鳩山首相と小沢幹事長の政治資金疑惑が持ち上がり、「自民党政権と大差ない」という批判を受けた。昨年の総選挙で公約した在日米軍普天間基地の移設問題は、最大の同盟国である米国との関係悪化だけを招き、原状復帰した。鳩山首相は、頻繁な発言の変更と「軽い口」で、リーダーシップに傷を負った。弱り目にたたり目で、経済回復の兆しもみえない。最近、内閣支持率が10%台にまで落ち込み、鳩山政権は「植物政権」に転落した。

◆鳩山首相が退いても、衆議院の議席の圧倒的多数を占める民主党政権が崩壊したわけではない。民主党は、新内閣発足でムードを一新し、来月の参議院選挙に備える計画だ。民主党は、野党時代、自民党政権の頻繁な首相交代を「民意の無視」と攻撃した。その論理なら、民主党は発足8ヵ月で民意を無視することになる。民主党が民意を再びつかむことができるか未知数だ。「8ヵ月の天下」で終わった鳩山政権を見て、政治の無常を実感する。

権純活(クォン・スンファル)論説委員shkwon@donga.com