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[オピニオン]「趙全赫コンサート」を邪魔した人たち

[オピニオン]「趙全赫コンサート」を邪魔した人たち

Posted May. 15, 2010 07:12,   

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趙全赫(チョ・ジョンヒョク)対策委員会が、「大韓民国の教育再生に向けた希望の分かち合いコンサート」を13日、ソウル清溪(チョンゲ)広場で開催することを決め、報道資料をマスコミに配ったのは、今週月曜日の10日のことだった。趙全赫対策委員会とは、「全教組教師が誰か知るのは、父兄らの知る権利に属する」として、リスト公開を強行した与党ハンナラ党の趙全赫議員を支援するため、保守派関係者10人余りが立ち上げた団体だ。主催側は、この行事で、全教組については全く触れず、教育問題を考える文化コンサートの形で進める計画だったと明らかにした。報道資料には、お笑い芸人であるシム・ヒョンソブや朴ジュンヒョンの司会で、アフタースクールやM4、朴へギョン、ナムグン・オクブン、ユン・ヒョンビンなどの芸能人が出演すると言う内容も含まれていた。

◆報道資料が配られた翌日から、左派メディアからの電話が、対策委側に殺到したと、ホ・ヒョンジュン対策委事務局長は明らかにした。主に、「『全教組殺し』の狙いではないか」という質問と共に、出席予定芸能人らを確認する内容だった。行事のニュースが伝わった後、出演予定の芸能人の所属事務所には、抗議や脅迫電話が相次いだ。アフタースクールのファンコミュニティや朴ジュンヒョン氏のブログには、出演を批判する書き込みが相次いだ。ナムグン・オクブン氏は12日、「ホームページに掲載された書き込みを読んだ」とし、同行事への出演を控えたいと明らかにした。全教組のホームページには直ちに、「趙全赫コンサートに、ナムグン・オクブンは出演しない」というニュースが掲載された。

◆13日の行事は、ナムグン・オクブン氏だけでなく、ほかの芸能人らも全て出演をキャンセルし、事実上ご破算となった。対策委員会側が、「芸能人の所属事務所に対し、脅迫や暴言などの圧力を加える行動から見て、純粋なファンではなく、特定目的を持つ集団かもしれないと考えるようになった」と明らかにすると、一部のネットユーザーらから、再び攻撃が相次いだ。「黒幕などいない」という書き込みから、「芸能人は政治的性格の集会に参加してはならない」、「趙議員は法律を守れ」という内容が主流を成している。

◆2年前のろうそくデモの時を思い浮かばせる。少なくない芸能人らがろうそく集会に参加した時、左派関係者らは歓声を上げた。その時も、「黒幕などあるはずがない」という書き込みが、ネット上に掲載された。にもかかわらず、ろうそく集会には不法や暴力が飛び交った。芸能人らの左派集会への出席は正しく、考え方の異なる人々の集会に出席するのはだめだと言うのは、自分勝手だ。ましては、集団攻撃により、正当な集会を邪魔するのは、民主主義を破壊する敵である。

洪贊植(ホン・チャンシク)首席論説委員 chansik@donga.com