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映画振興委員会が「映画のオンライン市場」開設、合法流通誘導し市場拡大狙う

映画振興委員会が「映画のオンライン市場」開設、合法流通誘導し市場拡大狙う

Posted April. 28, 2010 08:08,   

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ネット上で映画を合法的に売買できる「映画のオンライン上市場」が作られる。映画振興委員会(映振委)は27日、5月3日に公共オンライン流通網(KOME)サービスを実施すると発表した。

映振委は同日、映画産業の関係者らを対象に開催した説明会の中で、韓国はウェブハードや個人間のファイル共有サイト(P2P)などを通じての不法流通映画ファイルが多く、DVDなどの付加的版権市場が崩壊しているのが現状であり、ネット上で合法的に流通される映画の本数が少ないため、合法ダウンロードを好む人すら、不法サイトから映画を入手していると指摘した。

映振委・振興事業部の金ヒョンジョン課長は、「KOMEを立ち上げた狙いは、市場参入の壁を引き下げ、合法的なダウンロードサイトを増やすことにより、オンライン上の合法的映画市場を増大させることだ」と説明した。

映振委によると、ネット上の合法映画市場は、08年基準で164億ウォン規模と試算される。映振委は、KOMEの開設をきっかけに、12年には市場が最高2930億ウォンまで膨らむものと期待している。

KOMEが開設されることになれば、映画製作会社や配給会社など、著作権を持っているコンテンツ供給者は、ここに映画ファイルをアップロードし、サービス事業者はKOMEから、一括して購入することになる。アップロードされた映画ファイルは、KOMEサーバーに保存され、サービス事業者のサイトから映画を選んで利用料を払った消費者は、ダウンロードすることができる。

ほとんどの映画ファイルは、デジタル著作権管理(DRM)装置を搭載して流通させることになる。DMR装置とは、ファイルのコピーができなかったり、一定の時間が過ぎれば、ファイルを開くことができない装置だ。

映振委は、現在参加しているコンテンツ供給者は「エムバロ」だけだが、数多い映画コンテンツ業者らが参加を前向きに検討しており、時代の古い映画の場合は、韓国映像資料院と協議を進めていると明らかにした。エムバロとは、CJエンターテインメントやショーボックス、DCGプラスなどが著作権を持っている映画をネットで配給する会社で、200本あまりの映画をKOMEに配給している。

金ヒョンジョン課長は、「不法ダウンロードを直ちに遮断することは難しいが、合法的なダウンローダーが増えることにより、合法的映画ファイルが増え、これにより再び合法的ダウンローダーを増やす『好循環』を期待している」と語った。



savoring@donga.com